既に11月も中盤に差し掛かっていますので、冬型の寒い気候に変わりつつある為、屋外に設置している水槽の水温も下がってきていて、そこで飼育しているメダカやミナミヌマエビなども水槽の底でじっとしている事が多くなってきました。
また、水槽内に隠れる場所が設置されている場合、その隙間に身を潜めて、水槽の中からメダカが消えてしまった?、と勘違いしてしまうほど巧妙に隠れているメダカも多くなりますので、慣れていない飼育者が焦ってしまう時期でもあります。
11月を過ぎると暖かい日が突発的に発生しても産卵はしない。
もちろん、11月であっても天気が良い日には気温は20度前後まで上昇しますので、夏場の涼しい気候位の日もありますから、そうなるとメダカやミナミヌマエビは元気良く水槽の中で活動をするのですけど、この時期になると産卵をする事はありません。
通常、メダカやミナミヌマエビの産卵というのは、9月末くらいを最後に段階的にしなくなっていき、11月になると産卵どころではなくて寒い冬の時期を過ごす為の体力温存の時期になる為、いくら暖かい日が突発的に発生してもそれで産卵活動を開始する事はありません。
ただし、例外的に飼育者が温度管理をしている室内に設置された水槽の場合、屋外であってもビニールハウスなどで管理されている事実上の室内水槽の場合でしたら、その間通う次第では一年中メダカやミナミヌマエビは産卵活動を行っています。
水温を25度固定にしたらミナミヌマエビは11月でも産卵をする?
基本的に、ミナミヌマエビというのは、水温の変化で産卵をするかしないかを判断しているらしく、人間の様に正確にカレンダーを見ながら日々の管理をしている訳ではありませんので、11月以降であっても水槽用のヒーターを使えば産卵活動を促す事は可能です。
逆に言えば、ヒーターを使っていようがいまいが、ミナミヌマエビが天体を見て暦を判断したり、何かしら神秘的な力を使って地球の環境を察知する様な能力があるのであれば別でしょうけど、そんな事はなくて普通に水温と照明で暦を判断している感じです。
ですから、11月を過ぎて気温が低くなっていても、水槽用のヒーターを使って水温を25度に保っていれば、ミナミヌマエビは産卵をすることになるのですが、単純に水温を25度にしてもすぐに産卵活動はしてくれません。
水温は徐々に上げていきしばらくの間は様子を見てみましょう。
メダカでもそうなんですけど、冬場を乗り切る際に体力を温存する場合と、夏場の様に活発的に産卵をする体を切り替える際には若干の時間がかかりますので、いきなり水温を25度にしたからといって、翌日から産卵を行う訳ではないのです。
この産卵をする為の準備期間というのは、個体差にもよるのですが、数週間から1ヶ月くらいかかることもありますので、焦らずに1ヶ月くらいは様子を見るつもりで、少しずつ水温を上げていき、無理をしない様に温度管理をするのがベストです。
うまくいけば、その後は冬場であっても産卵活動を行ってくれる様になるのですが、水温はあくまでも最低条件の一つになりますから、当然ですけど水質の管理や照明の管理も合わせて産卵には重要になることを覚えておくとい良い結果になります。