ここ10年位前から、ブラジル政府の規制によりワイルド個体のインペリアルゼブラプレコの入手が大変困難になっていますが、元々は乱獲のやり過ぎでそうなってしまった訳ですから規制についてどうにもならないので、自然の回復を待つしかありません。
この、インペリアルゼブラプレコと言うのは、見た目が大変綺麗な自然界にこんな魚がいるのか?、と初めてみた人であれば驚くような模様をしていますし、サイズも8cm前後と小さな魚なので60cm水槽であれば余裕で飼育できるのも特徴です。
シングー川に生息しているプレコのため、若干水質にうるさい性質はありますが、普通に飼育をしていれば特殊な機材や高価な機材も必要なく、冬場に水槽用のヒーターをつけておけば何とかなりますから、飼育も比較的容易な魚になります。
飼育が容易で見た目が綺麗で規制がかかる魚はどうなるか?
ミナミヌマエビのように誰でも簡単に飼育や繁殖ができるエビは、商業的な価値が殆どなくて、増えすぎても売れば売るほど赤字になってしまいがちですけど、インペリアルゼブラプレコの場合は、規制のお陰で輸入ができない状態です。
現在のインペリアルゼブラプレコの規制状態については確認しないと分かりません。
更に、この魚は大変な人気があるため、売れば必ず売れるといった特徴を持っていることから、その結果どうなるかと言えば、ブリードさせればさせるほど安定して購入する人が存在する魚であることがよくわかると思います。
かつては、インペリアルゼブラプレコの繁殖は大変難しいとされていたのですが、実は土管を使って90cm水槽で飼育をすれば、若干クセはある魚なのですが、比較的容易に繁殖ができることが分かってきています。
インペリアルゼブラプレコの繁殖は仕組みがわかると容易です。
実際に、私も以前インペリアルゼブラプレコの繁殖を行っていましたが、60cm水槽にオスとメスのペアで飼育をした場合は、相性問題がありかなり難しくなるのですけど、90cm水槽に沢山土管を沈めて、複数の個体を入れておけば、勝手に繁殖をするようになりました。
もちろん、メダカやミナミヌマエビの繁殖よりかは遥かに難しいのですが、インペリアルゼブラプレコであっても、やり方が分かってきて、ある程度の親子体が手元にあるのでしたら、それほど難しくはありません。
しかし、長期間に渡って海外に出かけていた際に、日本に久々に戻ってみるとインペリアルゼブラプレコが絶滅してしまっていて、それ以降はインペリアルゼブラプレコの飼育はしていません。
インペリアルゼブラプレコの繁殖には土管を使うと便利。
ですから、インペリアルゼブラプレコの飼育をしていて、繁殖がうまくいかないと困っている人がいれば、ポイントは90cm水槽を使うこと、土管を沢山沈めてある程度の個体数を入れてみれば、多分、あっさり問題は解決するかもしれません。
注意点は繁殖をする場合は、単独飼育が基本であり、他の魚を入れていはいけません。
90cm水槽でろ過フィルターもしっかり稼働させて、中にはインペリアルゼブラプレコ8匹くらいであれば、水質も長期間保てますし、私のように海外に長期間出かける人でなければ、かなり安定して飼育と繁殖が行えると思います。
諦めていた人は是非、チャレンジしてみて下さい。