メダカの飼育をしていると、本当の初心者の頃は何度も全滅させてしまうことも珍しくはないのですが、簡単な基本的なことを一度理解すれば、その後は簡単に飼育をすることができるようになり、次第に繁殖をさせることも当たり前のようになっていきます。
そして、その後はメダカの稚魚が増えすぎて水槽がベランダや庭を埋め尽くすことに成る訳ですが、この状態になるには飼育者が意図的に稚魚や卵を親メダカを隔離している状態ですから、それをしない場合は適度にひっそりと増える程度になります。
メダカの稚魚は成長とともに色が変わるのか?
ここで大いなる疑問が出てくることになるのですが、本来は黒色のメダカが基本だったはずのに、現在では黒いメダカの方が珍しくなってきていて、ヒメダカや白メダカなどが一般的なメダカになっていますし、青色や蛍光系のメダカも出回っています。
現時点においては、蛍光色が背中の部分についているラメ系のメダカが1匹数千円の価格で取引されるなど、もしかしたらそれを繁殖させたら商売になるのではないか?と思えるような驚く金額がつけられているメダカもいるくらいです。
ですから、現在飼育しているメダカたちを繁殖させていけば、そのうちどれかの稚魚が成長をしていく段階で色が変わってきて、光沢色に輝く高額なメダカが生まれてくるのでは?と期待感を持つことになる訳なのですが、実際はどうなのでしょうか?
メダカの色は生まれた時から決まっているのです。
メダカの稚魚が成長をしていくとそのうち色が変わるとか、稚魚のうちは色がよくわからないので、育ててみたら光沢系のメダカに成長するなどの期待を寄せてメダカの飼育をしていくうちに気がつくのですが、その殆どが親と同じ色をしているはずです。
このことからわかるとは思いますけど、メダカの色はすでに生まれた時から決まっていて、親の遺伝子を受け継いでその色や形が決まる訳ですから、偶然珍しい色をしたメダカが生まれる可能性は0ではありませんが相当低くなりますし、光沢メダカならなおさらです。
一般的にペットショップなどで流通している光沢系のメダカというのも、偶然生まれた光沢系の素質を持っているメダカを掛け合わせ続けて、現在の背中にラメ模様が入っているような綺麗なメダカになっていった訳で、いきなり生まれてきたものでもありません。
気長に偶然を待つよりも欲しいメダカを購入した方が早い。
メダカに限らず基本的にすべての生き物は親の遺伝子を両方受け継いでいる訳ですから、何かしら特別な偶然でもない限りは必ず親の遺伝子を引き継いだ色になる訳ですから、光沢メダカが欲しいのであれば最初からそれを購入した方がお手軽です。
例えば自分でヒメダカを育てていて、ちょっと変わったラメ入りのヒメダカが欲しくなった場合、一体どれくらいの期間繁殖をし続けないといけないのかも予想すら出来ませんし、確率の問題ですから、相当な個体数を常に飼育していくことになります。
メダカに光沢が欲しい場合、その光沢を持ったメダカを購入して、今飼育しているヒメダカと掛け合わせるとか、光沢メダカだけを隔離して飼育するなどしておけばスムーズですので、そちらで光沢メダカを繁殖させるのが現実的にはお得になります。