ミナミヌマエビの飼育をしている人であれば、別に餌を特別与える訳でもなく、他のメインで飼育している魚が食べ残した餌を処理してくれる係であるとか、水槽内に発生する苔を取り除く専属要員として採用している人も少なくありません。
一般的にミナミヌマエビはメインの飼育個体として扱われるのではなくて、あくまで水槽の掃除役として、その期待感を持って飼育される事が圧倒的に多いのですが、実際に費用対効果は高いのである程度の人気があります。
目立たないので水槽内の掃除人としては一流なミナミヌマエビ。
また、水槽内でもあまり目立たない色をしている為、メインで飼育している魚の飼育の邪魔にならない見栄えもあり、価格も安くて繁殖力も高いことから、どのようなペットショップであっても扱われている状態になります。
多分、日本国内でペットとして売られているエビの中でも最も価格が安いエビであり、単匹ではなくて10匹セット割引などのまとめ買いが当然のような価格設定もされているエビになります。
濾過槽のろ材の中でも普通に繁殖をする強い生命力。
そんなミナミヌマエビなんですけど、別に餌を与えなくても殆どの場合で死ぬことすらなくて、環境に馴染めばエーハイム2213などの外部式濾過フィルターのろ材層の中であるとか、オーバーフロー水槽の濾過槽の中でも普通に繁殖をするくらいです。
小さな体ですから、ろ材の隙間などにもうまく入っていけますし、ろ材にくっついている微生物や苔などを餌として勝手に食べて、勝手にその環境に馴染んで繁殖までおこなえるのはミナミヌマエビ位です。
賞味期限が切れている餌をミナミヌマエビに与えても良いのか?
それで、ミナミヌマエビに何かしらの餌を意図的に与えている場合、どのような餌であっても魚やザリガニ、亀などの餌であれば、雑食性ですからなんでも食べてくれるのですが、問題なのはその餌の賞味期限が切れている場合になるでしょうか。
多分、人間の感覚でしたら、賞味期限が切れている食品を食べるのはどうにかしているんのでは?、といった話になりますし、一応、メダカやエビ用の餌であっても必ず賞味期限というものは設定されているはずです。
では、賞味期限が切れてしまったプレコタブレットなどを、ミナミヌマエビに餌として与えた場合はどうなるのか?、もしかしたら死んでしまったりするのでしょうか?、と言った話なんですけど、そのような心配は無用の生き物です。
多少の腐った餌などでも遠慮なく食べないといけないのが自然界。
自然界でもそうなんですが、魚とかエビというのは、腐っている餌であっても普通にそれを餌として食べる事ができますし、特にエビの場合は、よほどカビが生えて近寄ることもできない餌でなければ、なんの躊躇いもなく普通に食べています。
ですから、ミナミヌマエビの餌に関して言えば、賞味期限が切れていても全く問題はないのですが、賞味期限が1年単位で切れてくると、餌が完全に乾燥してしまい、なんだか不安要素しかない餌になるのですが、ミナミヌマエビからすれば全く問題はありません。
もし、賞味期限が切れている数年前に購入して全く使っていないような、余っている餌があるのであれば、どんどんミナミヌマエビに与えていけば大丈夫です。