一日中何かを食べているミナミヌマエビですから、あまり頭が良い生き物とは言えず、食べる事と移動すること、子孫を残すことと天敵から逃げることくらいしか思考回路がないと思われているかもしれませんが、ミナミヌマエビも恐怖を感じる行動を取ることがあります。
その恐怖を感じた時に見られる現象が、すべてのミナミヌマエビが隅っこで一塊になっている状態であり、初めてそれを見た人がビックリするくらいの不自然な状態になっています。
本当に滅多に見ることが出来ない貴重な状態です。
こちら、滅多に見られるものではないのですが、確率的にはネット通販などで大量のミナミヌマエビを購入した際に稀に見られることがありますので、偶然それを見ることができた人はかなり貴重なものを見ていると思っても良いかもしれません。
通常、飼育がしやすくて簡単に子孫が増えるミナミヌマエビを送料込みで2000円前後の予算を使い、かつ大量にネット通販で購入する機会は一度しかありませんし、それで毎回この状態が見れるものでもありませんから本当に貴重です。
これまで何度もネット通販でミナミヌマエビを購入している人は見たことがありませんし、一回購入してあとは屋外水槽に放り込んでおけば勝手に増えていく生き物ですから、特別な理由でもない限り何度も購入することはないのです。
隅っこで一塊になっているミナミヌマエビへの対処方法。
まるで、ミツバチがスズメバチを倒すために行う熱殺蜂球のような状態にミナミヌマエビがなっている場合ですが、かなり神経質な状態になっていますので、しばらくは慎重に様子を見る必要があります。
この場合は、ネット通販でミナミヌマエビを購入して梱包用のダンボールを開封した際にこのような状態になっている事が多いですから、酸素が入ったビニール袋の中に梱包している状態が殆どだと思います。
できれば屋外水槽に移動させたほうが良くて、その際には隠れ家のレンガや水草などがあった方が更によいのですけど、そのような環境が用意できない場合は発泡スチロールに水を入れておくだけで構いません。
発泡スチロールはスーパーに行けば大型のものが無料で手に入ります。
怯えているミナミヌマエビが元の状態に戻るには時間がかかります。
屋外水槽に一塊になっているミナミヌマエビを移動させた場合でも、しばらくの間は常に一塊になっているなっていますので、しばらくその状態のまま様子を見ていくことになります。
例えばレンガなどを水槽に入れている場合、その隙間などですべてのミナミヌマエビが一塊になってじっとしているので、本当に何かに怯えてしまっていて、それが簡単に改善されないことがよくわかります。
しかし、1週間、2週間と時間が経過すると、次第に水槽内に散らばって活動するようになりますので、こうなってくると普通のミナミヌマエビですから、熱殺蜂球のように全てが一塊になることはなくなります。
特別何かをしないといけない訳ではないのですが、恐怖が消えるまでにはそれなりの時間がかかりますので、室内水槽ではなくてストレスをあまり感じない太陽の光が当たる屋外水槽の方が良い訳です。
真っ暗な梱包材の中に入れられて、タップンタップン長時間揺られてしまうと、流石のミナミヌマエビたちも、人類が地球滅亡を感じるくらいの状態になってしまって、相当な恐怖感を感じるのかもしれませんね。