ミナミヌマエビの飼育をしたい場合、近くの川などで捕獲できる方ならそれでも良いのでしょうけど、大半の方はペットショップやホームセンターなどでお金を払って購入されると思います。
今の時代はペットショップやホームセンターが近くに無い方であっても、インターネットを使って簡単にミナミヌマエビを購入できる時代になっていますから、飼育がしたいと思えば誰でも飼育をすることができる訳です。
ですから、生体そのものの価格が安くて飼育器具も正直言ってバケツか発泡スチロールさえあれば、あとは水を入れておくだけで勝手に繁殖させることができるミナミヌマエビ程お手軽なペットはいないのではないかと思います。
そういったミナミヌマエビですからネット通販でお気軽に購入できる訳なのですけど、その際に稀に普段は見られない状態にミナミヌマエビがなっていることがありますので、見た方は驚かれるかもしれません。
ミナミヌマエビが隅っこで一塊になっている?
ネット通販でミナミヌマエビを購入する場合、アジアアロワナのように1匹単位で購入する人はまずいませんので、必ず10匹単位であったり、グラム単位で購入されているかと思います。
そして、ネット通販の場合は袋に酸素が入れられた状態で、足場の水草やスポンジなどが若干入っている状態で、ダンボールや発泡スチロールに梱包されて宅急便などで郵送されてくるのが普通です。
その後に宅配便でミナミヌマエビが届き、蓋を開けてみると、ミナミヌマエビが全て熱殺蜂球のように固まっていて、隅っこで異様な光景を放っている状態になることがあり、それを見た人はびっくりしてしまう訳なのです。
ちなみに熱殺蜂球というのは、日本ミツバチがスズメバチに襲われた際に、スズメバチに集団で飛びかかって沢山のミツバチがスズメバチを取り囲んで球状の状態になり、体温を高めてスズメバチを撃退する方法のことです。
ミナミヌマエビが隅っこで一塊になる理由とは?
通常、ペットショップなどで購入したり、川で捕まえたミナミヌマエビが熱殺蜂球のような状態になっていることはほとんどなくて、大抵はネット通販で購入したミナミヌマエビがそのような状態になっていることが殆どになります。
その理由については、なぜ?ミナミヌマエビが隅っこで一塊になっているかを考えれば簡単なのですが、一見して、一日中餌を食べることと、天敵から逃げることしかできないと思われているミナミヌマエビなんですけど、実は恐怖というものを感じることができるようなのです。
ミナミヌマエビの体調は大きくても3cm前後ですから、当然脳みそも小さい為、あまり高度な演算処理が出来ない都合上、恐怖を感じるような感覚は無いような気がするのですけど、恐怖を感じることができ、そうなった際に集団で隅っこで一塊になることがあります。
案外知的な生き物なのかもしれませんが、メダカなどではそのような状態になることはありませんので、この辺りはミナミヌマエビの飼育の奥が深いところなのかもしれませんね。
こちら、本当になかなかお目にかかることができませんから、もし、ネット通販でミナミヌマエビを購入した際にそのような光景に遭遇した場合は、写真を撮影しておいても良いかもしれない位の話です。
それでは次回に続きます。