ミナミヌマエビの飼育をしていると色も地味で体も小さく、あまり目立たないエビですから、水槽内に他の生き物を追加したくなる人も少なくありませんので、ミナミヌマエビと同じ水槽でメダカやドジョウなどの飼育をしている人も多いと思います。
ただし、メダカも小さなミナミヌマエビは襲って食べることも普通にありますし、ドジョウも種類や環境によってはミナミヌマエビやメダカを襲って食べることも普通にありますので、ミナミヌマエビを繁殖させたい場合は単独飼育が基本です。
結局は、自然界の生き物には絶対的な安心感と言ったものはなくて、体の大きい生き物が体の小さい生き物を襲って食べることは自然の摂理のようになっていますから、これはどのような組み合わせであっても発生する可能性があります。
例外的にヒメタニシやピンクラムズホーン等の貝類は他の生き物を襲うことは先ずありませんので、どのような組み合わせでも安心なんですけど、フグや鯉と一緒に飼育すると餌になってしまうのでその点だけは注意が必要です。
ミナミヌマエビと亀は同じ水槽で飼育できるのか?
では、ミナミヌマエビとお祭りなどで売られているゼニガメやミドリガメ等の亀を同じ水槽で飼育できるのか?と言えば、亀は案外獰猛で雑食性の強い生き物ですし、体の大きさも大きくなるため、ミナミヌマエビと同じ水槽で飼育していると確実に餌になってしまいます。
これも、水槽の中に障害物を沢山用意しておくとか、かなり大きめの水槽の場合は亀とミナミヌマエビを同じ水槽で飼育しても問題はないのでしょうけど、普通の発泡スチロールであったり60cm水槽くらいの大きさの場合は、ミナミヌマエビがいつ亀に襲われても不思議ではない状態になります。
その為、亀がまだ小さいときでしたら、ミナミヌマエビもなんとか生き残れるのかもしれませんが、それでも亀の口は予想以上に大きく開きますので、狭い環境ではミナミヌマエビ等はあっという間に噛み殺されてしまいます。
それを前提にして、ミナミヌマエビと亀を同じ水槽で飼育する場合、もしかしたら襲われて餌になるかもしれないと言った気持ちで飼育するのであれば良いのでしょうけど、ミナミヌマエビと亀は仲良し小好しで飼育を始めるとちょっと厳しいかもしれません。
亀の飼育は基本的には亀だけで飼育を行います。
亀の飼育をする場合、公園などの大きな池でしたら鯉とかナマズなどと亀の大群が同じ環境で泳いでいるのを見かけますけど、個人レベルの小さな水槽の場合、亀の飼育をする際には単独飼育をしておいた方がよろしいかと思われます。
亀は体も固くて爪も鋭いですから、亀が襲えないような大きな魚であっても、亀の行動がストレスになることも少なくありませんし、そもそも亀の水槽は水をかなり少なめにしておき陸地を作って置かないといけないため、魚の飼育とはなかなかあいません。
本格的な室内ビオトープのように、熱帯雨林などの環境を再現しているナチュラルな水槽でしたら別でしょうけど、普通の水槽で亀の環境をセッチングした場合、ミナミヌマエビならまだしも、魚は殆ど適応できなくなります。
また、亀はかなり水を汚しますので、亀と同じ環境で飼育できる魚は金魚とか鯉等の汚れに強い大きくなる魚になりますから、それ以外の魚を亀と同じ環境で飼育しようとすると必ずトラブルになりますので、やはり亀は亀だけの単一飼育がお薦めです。
ミナミヌマエビと亀を同じ水槽で飼育する場合、ミナミヌマエビは将来的に餌になってもかまわないとかもしもの時の亀の非常食として、増えすぎるミナミヌマエビに活躍してもらうのでしたら、亀とミナミヌマエビの飼育はお勧めできますね。