スドーサテライトでメダカやラムズホーン等を長期間育てた結果

メインの生態を飼育している本水槽に引っ掛けるだけで、簡単お手軽に稚魚や稚エビを安全に隔離できて飼育もできる便利な水槽がスドーのサテライトシリーズになります。

サテライトというのは、水槽に新しい生体を入れる際の水あわせの際には絶大な効果を発揮するのですが、稚魚や稚エビの隔離であっても、メインの水槽の水を巡回させている為、安定した飼育をすることが可能です。

しかし、サテライトの中で生まれたメダカの稚魚やミナミヌマエビの稚エビ、ピンクラムズホーンやヒメタニシの稚貝などは、長期間においても飼育が安定して出来るものなのでしょうか?

そちらについて実際に試してみましたので、今回は結果を書いてみたいと思います。

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サテライトLなら2リットルの空間があるので長期飼育が可能。

 

サテライトは本当に便利な隔離水槽ですし、サテライトLであれば、その容量も2リットルのサイズがありますから、その中をメインの水槽の飼育水が巡回している以上、その中で長期的な魚やエビの飼育ができると考えるのが普通です。

別に本水槽の水を巡回させているのだから、サテライトの大きさは関係ないと思うかもしれませんが、水槽の実際の広さ特に幅と奥行きは大変重要ですから、餌を与えるのが難しい稚魚の飼育の際を除き、広ければ広いほど良いと言えます。

実際に、メダカを卵や稚魚の段階から育てた結果は、殆どが同じくらいの大きさで成長をして、事故以外で落ちてしまった個体もなくて、安定して1年を過ぎてもサテライトLの中で成長して繁殖までしています。

メイン水槽はヒーターと水槽クーラーZC-100を完備していますので、一年中、安定した水温が保たれている為、その水を巡回させているサテライトLは普通に単独して独立した水槽であると言えます。

流石にサテライトSも取り付けていますが、こちらで成長したメダカやミナミヌマエビなどを長期的に飼育するのにはやはり無理がありますし、実際に容量的に500ミリリットルのスペースでは厳しいですね。

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サテライトはメダカだけを長期飼育していると苔だらけになる。

 

メダカだけをサテライトの中で長期飼育していると、確かに安定して成長はしてくれるのですが、あっという間にサテライトの中が苔だらけになってしまいます。

別にメダカを飼育しているから苔だらけになるのではなくて、長期間においてサテライトLを水槽として使っているわけですから、苔があちこちに発生するのはごく自然な話です。

サテライトLの排水口から苔が水槽につながるくらいの状態になっている感じでしたし、サテライトの中も苔だらけで中が見えないくらいになってしまいました。

しかし、サテライトLはガラスではなくて、プラスチック製の水槽な為、苔が発生しているからといって普段の水槽のようなメンテナンスをしていると、傷だらけになってしまいますから、この場合は生体兵器の登場です。

ズバリ、ミナミヌマエビ、ヒメタニシ、ピンクラムズホーンの苔取り三銃士のような生体をメダカの長期飼育をしているサテライトLに投入して、苔だらけになっている状態を改善しようといった試みです。

これなら、サテライトLに傷も付かずに苔を除去することができますので、苔だらけで中の状態が分からないサテライトLの現状を改善することが可能です。

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サテライトLの長期飼育に向いているのはメダカだけ。

 

実際に、サテライトLの中に、稚エビ状態のミナミヌマエビ、稚貝状態のピンクラムズホーン、ヒメタニシを投入してみたところ、あっという間に苔がなくなってきて、生体も大きく成長していきました。

しかしそれも最初だけです。

一応、メダカの餌はきちんと与えていますし、その餌もサテライトLの底にそれなりに沈んでいきますから、ミナミヌマエビやピンクラムズホーンも、中の苔がなくなっているとはいえ、大丈夫なのかと思っていたのですが、全然大丈夫ではありません。

中には、サテライトLの大きさギリギリの流木やマツモなどの水草も入れているので、それなりの水槽環境にはなっているとは思うのですけど、実際にメダカの以外のミナミヌマエビやピンクラムズホーンはどんどん落ちていきます。

特にヒメタニシには致命的であり、真っ先に落ちてしまったので、その後はサテライトLの中にヒメタニシを投入するのはやめて、ピンクラムズホーンだけにしてみたのですが、全く成長しません。

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サテライトLのピンクラムズホーンやミナミヌマエビは成長が遅い。

 

同時期にメインの水槽に投入しているピンクラムズホーンは、あっという間に1cmを超える大きさになっているのですけど、サテライトLのピンクラムズホーンは殆ど大きくならずに、いつの間にか貝殻だけが転がっています。

ミナミヌマエビも本水槽に入れたミナミヌマエビの稚エビはドンドン成長しているのに、サテライトLの稚エビは成長速度が遅く、体色も透明色のような感じですから、不健康そのものと言えます。

メダカだけは元気に成長して大きくなり、落ちる個体もなく産卵までしているのに、その他のミナミヌマエビやピンクラムズホーンは成長速度も遅く繁殖どころではないようです。

よって、サテライトLの2リットルの容量では、メダカ(魚)以外の長期飼育はやめておいたほうが良いのではないかと思われます。

やはりメダカは、卵や稚魚の頃から育てると、環境に馴染んで大変強い生き物であることを再認識するようなデータになりました。

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