室内環境の場合で、稚魚や稚エビが他の魚に襲われないように水槽から隔離する方法としては、スドーのサテライトLが数ある隔離方法の中でも最もお勧めです。
こちらの一番サイズの大きいサテライトLを使うことによって、稚魚や稚エビの生存率も高まり、安定した飼育や繁殖を行うことができます。
数あるサテライトといっても、現在で5種類ほどですが・・・。
スドーのサテライトLというのは、メインの水槽の水をそのまま利用できることや照明もそのまま利用できるといったメリットがある為、同じ水槽で誕生した稚魚や稚エビの飼育用としては最適なのです。
水合わせもする必要がありませんから、そのままスポイトで移動させるだけの簡単作業です。
そこで疑問が出てくるかもしれませんが、例えばサテライトLにて、卵から孵化させたメダカをそのまま最後まで飼育することができるのか?といった話になります。
スドーのサテライトLで白メダカの飼育は可能です。
実際に、スドーのサテライトLにて、メダカの卵を隔離して孵化させてみたのですが、それから沢山のメダカの稚魚が誕生して、その環境で育ててみることにしました。
環境は60cm規格サイズの水槽にエーハイム2213を2台設置して、ゼンスイの水槽クーラーZC-100、ニッソーの底面濾過フィルターにソイルを敷いている、レッドビーシュリンプ飼育水槽に引っ掛けています。
最初は、メダカの卵だけしか中に入っていない為、サテライトLでは広すぎるかな?と思ったりもしたのですが、実際には30匹くらいのメダカが誕生することになりましたので、丁度良い広さになりました。
サテライトLにてメダカの稚魚を飼育する際の注意点とは?
スドーのサテライトLを使い、その中でメダカを卵の状態から孵化させて稚魚の飼育をする際には絶対に対策をしておかないといけない注意点が二つほどあります。
その中の一つが、排水口にハサミでカットしたウールを貼っておかないと、メダカの稚魚が本水槽に流されてしまいますので、こちらの対策が必須になります。
また、サテライトLのエアーの量を最低限度まで絞っておかないと、メダカの稚魚には水流が強すぎることや、その影響で排水口にメダカの稚魚が流されてしまいます。
生まれたばかりのメダカの稚魚はとても小さい為、ウールを貫通してそのまま流されてしまうこともありますし、ウールに引っかかってしまって、その中で死んでしまうこともあります。
この段階で、10匹前後のメダカの稚魚を死なせてしまい、残りは20匹前後になります。
サテライトLで飼育しているメダカの稚魚に餌を与える方法。
サテライトLの特徴として、メイン水槽の水を利用している為、メダカの稚魚の飼育で問題になる餌のやりすぎによる水の悪化を気にすることがないといった特徴があります。
屋外水槽の場合は別に良いのですが、室内水槽で餌をやりすぎると小さな水槽ほど水が悪化してしまいますから、頻繁に水換えをしないといけませんが、これが面倒なのです。
また、レッドビーシュリンプやオトシンネグロの飼育をしている水槽であることや、サテライトLの中にもミナミヌマエビを投入している為、餌のやりすぎによる水槽内の汚れを抑えることができるのです。
与えている餌は、金色パッケージのキョーリンのメダカの餌になり、これを指でつぶして細かく粉砕して与えています。
メダカの稚魚は殆ど死ぬこともなく1年6ヶ月ほど飼育中。
サテライトLの中で、メダカの飼育を開始して1年と6ヶ月くらいが経過していますが、殆どの個体が問題なく育っていますので、とても安定した環境であると言えます。
よって、サテライトLの中で卵から育てたメダカは死亡率が極端に少なく、大きさも殆どが同じくらいの個体ばかりになり、とても元気に育つことがわかりました。
ただし、逆立ちをして泳いだり、ちょっと挙動不審な泳ぎ方をするメダカがいるのですが、全方向が透明な水槽であるサテライト特有の症状なのかもしれません。
結果的に、サテライトLにてのメダカの飼育は結構お勧めできます。
注意点としては、サテライトLの中で飼育をしているメダカをネットで掬う際にジャンプをして気がつかずにそのまま、その辺で干からびてしまうことがありましたので、やはりサテライトLのような小さな水槽の場合は、ネットの扱いには注意が必要です。