水槽のお掃除担当役として、貝を飼育している人も多く、特にレッドビーシュリンプの飼育水槽ではピンクラムズホーンが大抵同居している事が多く、メダカの水槽でもピンクラムズホーンはよく見られるのですが、この貝は水質の悪化にとても強い貝です。
基本的に貝は水質悪化に極端に弱いことが多く、とても綺麗な水質を維持しないといけませんので、タナゴの繁殖で必須になる二枚貝、淡水しじみ等の飼育はベテランでないと難しいですし、特に二枚貝はベテランでも長期飼育難易度が高い貝で有名です。
お手軽な石巻貝とかヒメタニシ、マルタニシも有名なのですが、実はこれらの貝は水質悪化にとても敏感で、タニシの場合、水槽の水質が良いと、ガンガン増えていくんですけど、水質が悪化していくと、あっという間に水槽からいなくなってしまいます。
水質悪化に最も強い貝はピンクラムズホーン?
タニシが増えすぎて困っているって人が結構いますが、そういった環境は水質が安定している証拠なので、その状態をキープしつつ、水槽の管理をしていくことになるんですけど、気を抜くと増えすぎていたタニシがいつの間にかいなくなる事もよくあります。
その逆で、ピンクラムズホーンの場合、水質が良いと凄まじい卵を水槽のガラス面に産み付けて、100匹単位、1000匹単位で増えていきますし、水質が悪化していっても簡単に死ぬことはなく、他の魚やエビが全滅をしても最後まで生き残っている位なのです。
逆に言えば、ピンクラムズホーンが全滅してしまう水槽というのは、相当劣悪な環境であるということで、ろ過フィルターの容量が圧倒的に足りていない、正しく機能していない等の状態なので、水槽の環境を根本的に考え直さないと長期飼育は無理です。
ピンクラムズホーンを水槽に入れるデメリットは?
水槽の水質悪化に強いピンクラムズホーンですが、水質が悪化してくると水槽の水面近くまで移動する個体が多くなりますので、その状態を確認すれば、一旦水槽の全面見直しなどを考えたほうが良いですし、常に綺麗な環境を維持するならタニシがお勧め。
タニシとピンクラムズホーンの決定的な違いは、タニシは子供を直接自分の体から産卵するタイプの貝なので、卵を水槽内に産み付けることがないのですが、ピンクラムズホーンの場合は、卵を水槽のガラス面や水草などに大量に産み付けるタイプの貝です。
その為、水槽を見るとが荒らす麺に大量の卵が産み付けられている等、見た目があまり良くない状態になることも多く、更に水草や流木などの至るところにも卵を産み付けるので、他の水槽にそれらを移動させる際など、卵のチェックなどが本当に大変です。
日本の冬でも全く問題がないピンクラムズホーン。
このピンクラムズホーンですが、元々は日本原産の貝ではなく、温かい外国産の貝になるので、本来は日本の寒い冬場には適合しないはずだったんですが、現在でも屋外の水槽でピンクラムズホーンの飼育をしていますが、全然問題なく放置で飼育出来てます。
水槽の水面がカチンコチンに固まるような冬場の寒い水槽であっても、ピンクラムズホーンが全滅すること無く、タニシが死んでしまうような水槽であってもピンクラムズホーンは全然問題がないので、屋外の放置水槽で飼育する貝としてはかなり優秀ですね。
ピンクラムズホーンが増えても問題がない、卵をあちこちに産み付けても問題がない環境であれば、余った餌を動物性、植物性に関わらず、綺麗に食べてくれるピンクラムズホーンはとても優秀なので、価格も安いですし、この貝の導入を検討しても良いです。