ミナミヌマエビを海で捕獲した?それはスジエビ?

先日、海でミナミヌマエビを捕獲したって人がいたんですが、ミナミヌマエビは淡水環境でしか生息や繁殖が出来ませんので、海水域で捕獲したエビがミナミヌマエビということは通常はありえませんけど、もちろん、例外的なケースもあるかもしれません。

基本的に、海でよく見るエビというのは、川と海が混じり合っているような汽水域でしたらスジエビも普通にしますが、完全に海の環境では、多分、スジエビモドキではないか?と思いますし、スジエビモドキとスジエビは見た目が似ているので間違えます。

他にイソスジエビというスジエビが大きくなったような海水専用のエビがいるんですけど、このエビは綺麗な外洋に面した海に生息をしていて、日本中何処にでもいるエビではありませんが、最近では海の環境が変わってきているので、この可能性もあります。

 

 

ミナミヌマエビを海で捕獲した?それはスジエビ?

 

ミナミヌマエビのように親と同じ形状で稚エビが生まれてくるタイプのエビは、広範囲に生息範囲を増やすことが出来にくいエビになっていて、逆にヤマトヌマエビ、スジエビ等はゾエア幼生といって親とは全く異なる形状で生まれるタイプのエビになります。

ゾエア幼生タイプのエビは、広範囲に渡って生息域を増やすタイプのエビになりますので、淡水から汽水域、海水域にプランクトンが流されて、その周辺で定着をしたり、成長をしたりしていきますので、海水域付近や汽水域等でも見かける事があります。

逆にミナミヌマエビの場合、卵から親と同じタイプの稚エビが生まれてくるので、広範囲に渡って生息域を増やすのが難しく、閉鎖された沼地や河川の一部のみで生息をしているので、ミナミヌマエビを海で捕獲したって話は大抵がスジエビモドキ等です。

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イソスジエビやスジエビモドキは違いが分かりにくい。

 

スジエビを海で捕獲できた話であれば、まんざら嘘や間違いでもなく、実際に釣り餌が必要な場合、桟橋の下に潜ったりして、海でスジエビを捕まえたことも何度もありますけど、スジエビ、イソスジエビ、スジエビモドキは見た目が大変良く似ています。

本来はスジエビは淡水から汽水域、イソスジエビは海水域全般、スジエビモドキは綺麗な太平洋側の海を中心に生息をしているんですが、最近では海の様子が大きく変わってきているので、これらの生息域に変化が出ているとしてもおかしくないのがポイント。

今回、海でミナミヌマエビを捕獲したって人は、そのエビを釣り餌にしてしまっているので、確認しようが無いのですが、海釣り用の釣り針は太くて大きいので、ミナミヌマエビではエサにならない事も多く、大きさから言っても、スジエビやモドキでしょう。

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ミナミヌマエビを捕獲するなら淡水域に行きましょう。

 

最近、日本の海がおかしくなっていて、市街地のすぐ前の海でイルカの大群が泳いでいるとか、サンマやカツオが桟橋で釣れるとか、なんだか地球の環境がおかしくなって来ているので、ミナミヌマエビが海に進出する可能性も全く無いわけではありません。

先日、大きなクロマグロが川を泳いでいるのが目撃されて、ニュースになっていましたが、クロマグロが淡水域では長時間に渡って生きる事ができないので恐らくは迷ってしまって川に迷い込み、体力がつきて、最終的には死んでしまうのではないでしょうか?

遊泳能力が高く、河川に入ると天敵が事実上存在しないクロマグロなら、淡水域で観ることも稀にあるかもしれませんが、天敵だらけで遊泳能力が低いミナミヌマエビの場合、淡水域から海水域に移動すること自体が難しいので、捕獲なら川に行きましょう。

Updated: 2022年5月27日 — 4:04 PM