ミナミヌマエビが集団で水槽の壁をよじ登る2つの理由

ミナミヌマエビの飼育をしていると、色々と気になる動きを見せてくれたり、コミカルに可愛い動きをしたり、決して飼育者を認識してなつくことはありませんが、何があっても気にしない状態で常に餌を食べ続けているミナミヌマエビは大変可愛いエビです。

このミナミヌマエビの飼育を長期間に渡って行っていると、抱卵の舞のように、突然集団で水槽内の全てのミナミヌマエビが一斉に泳ぎ始める状態になることもありますが、それとは別で、環境次第で集団で水槽の壁をよじ登っている姿を見ることが出来ます。

ミナミヌマエビが水槽の壁を必死になって登っている姿を見ると、水槽を脱走しているのでは?と思うかもしれませんが、そもそもミナミヌマエビにとっては水槽で飼育されているって感覚自体がありませんから、脱走しているという訳でもありません。

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ミナミヌマエビが集団で水槽の壁をよじ登る2つの理由。

 

ミナミヌマエビが水槽の壁を集団でよじ登っている場合、大抵は2つの理由がありますのでどちらかの理由であるかを判断したほうが良いのですが、一つ目の理由は水槽内の環境が悪化している場合で、ミナミヌマエビが命がけで脱出を測っている状態です。

ミナミヌマエビが生きていけないくらいに水槽の水質が悪化してしまう場合、そのままでは死んでしまうという生存本能が働き、水槽内の生き残っている全てのミナミヌマエビが水槽から脱出を図るために壁をよじ登って行く姿を確認することが出来ます。

もう一つのケースは、水槽の環境は全然良いのですが生存範囲を広げるために移動を試みる場合であり、エアレーションをしている水槽でよく見られるのですが、エアレーションの泡の付近を目指してミナミヌマエビ達が一斉に水槽の壁をよじ登り始めます。

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水質悪化でミナミヌマエビが壁をよじ登る際には前兆があります。

 

ミナミヌマエビが水槽の水質が悪化をしていて、そのままでは死んでしまうと生存本能が働き脱出を図っている場合はそのままではミナミヌマエビが全滅をしてしまう状況になりかねませんので、直ぐにろ過フィルターの確認と水換えを行わないといけません。

この、水槽の水質が極端に悪くなってしまった場合は生存範囲を広げるために移動をしている状況とは全然異なりますので、その判断をしないといけない訳ですが、水質が悪化していてミナミヌマエビが脱出を行動する前には必ずその予兆が水槽内で見れます。

水槽内を見てみて、ミナミヌマエビが突然死んでいたり、ひっくり返って痙攣をしているなどの状態になっている場合で、一斉に水槽の壁をよじ登り始めているのであれば、それは水質悪化による要因によるものが多いので、そちらで判断をする事ができます。

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ミナミヌマエビが生息範囲を増やすために脱走を試みている場合は?

 

自然界のミナミヌマエビを想像すれば分かりますけど、自分たちの生息範囲を増やしてより子孫を残していこうとするのは全ての生き物で共通する行動であり、ミナミヌマエビもその例外から外れませんので、ある特定のタイミングで壁をよじ登り始めます。

その特定のタイミングというのが、産卵活動を始める直前であり、水質に問題がないのにミナミヌマエビ達が水槽の壁を一斉によじ登り始めた後に、抱卵の舞を見ることが多いですから、ミナミヌマエビたちも何とかして生息範囲を増やそうと頑張っています。

エアレーションをしている場合や外掛けフィルターを使っている場合、ミナミヌマエビたちは上流から水が流れていると判断するようで、それでその付近を目指して一斉に水槽の壁を登り始めるのですが、結局登ることは出来ずに諦めてしまうわけですね。

ミナミヌマエビでも水槽のガラスをくっつけているアクリル部分を上手く使って、水槽の最上部まで登ることは出来るのですが、そこから更に水槽をまたいで外に出る能力はありませんので、これにより脱出して干物になる心配はないのでご安心下さい。