メダカの飼育をしている人であれば、最初は何度も死んでしまう経験をするでしょうけど、次第に飼育のコツが分かってくると、その後はメダカが増えすぎて困ってしまう・・・となる訳なんですが、メダカは増えすぎても個人レベルなら儲かりません。
業者のように大量にメダカを繁殖させている場合、薄利多売の手法で利益を出すことが出来ますし、高く売れそうな模様のメダカに適当な名称をつけて、数千円とかで売りつけることも可能なのですが、個人レベルで増えすぎても、商売とするのは難しいです。
そこで、ネットなどで調べていると、熱帯魚の王様とよく表現されることが多い、ディスカスという熱帯魚の名称を知ることになるんですが、ディスカスの飼育をすれば、メダカのように増えすぎて売れば儲かるのですか?、と言った相談が今回の内容です。
ディスカスの飼育をすれば増えすぎて儲かるのか?
ディスカスというのは、大変有名な熱帯魚で、かつては高価な熱帯魚としても知られていて、短期間でしたらブームで高く売れた過去もあったんですが、それもすぐに過ぎ去ってしまい、現在、ディスカスを大量に繁殖させても、利益になるかといえば・・・。
なぜなら、ディスカスは熱帯魚ですから、東南アジアで大量に増やすことが出来るので、日本で対抗して繁殖をしたとしても、コスト的に対抗が出来ないこと、そもそも、ディスカス自体がメダカのように気軽に誰でも飼育できる魚では無い事があります。
その結果、ディスカスを飼育すれば増えすぎるのか?、この心配をする必要はなく、殆どの人が、ディスカスの飼育をしても失敗して死なせてしまうとか、繁殖自体が行われないとか、放置で勝手に増えるメダカの飼育とは根本的に異なる魚である訳です。
ディスカスをメダカの感覚で増やすことは出来ない。
ディスカスを繁殖させようと思ったら、この魚には相性問題が有る事、カップリングが成功したオス、メスだけの飼育をしないといけないこと、90cm以上の水槽が何本も必要になること、水温水質の管理がシビアなこと、繁殖までだと手間がかかります。
飼育だけなら、60cm水槽にヒーターを付けておけばよく、後は水質と水温だけ注意していると、飼育をすることは可能なんですど、繁殖になると結構難易度が高くなってしまいますから、メダカの感覚で増えすぎたら売れば利益になるって訳ではありません。
ディスカスの水槽をみると、大抵がベアタンクと言って、水槽の底に何も敷いていない状態で飼育がされているんですけど、大型魚と同じ理屈で、水を汚しやすい魚なので、水槽の底が掃除しやすいようにソイルなどは入れない方が好ましい事を意味します。
水槽内にある工事現場のコーンみたいなのは何?
ホームセンターや熱帯魚専門店にいくと、ディスカスの飼育水槽の中央に工事現場のコーンのような筒が置かれていることがありますが、これはディスカスが卵を産み付ける産卵場所になりますので、メダカで言えば、水草とかシュロみたいなものになります。
メダカは天敵が多すぎて大量に卵を生んで増やさないと絶滅してしまいますので、それを人間が天敵がいない環境で飼育すると、爆発的に増えていくんですけど、ディスカスの場合は全然状況が異なりますから、産卵に適した特別な環境を管理者が用意します。
ディスカス自体は見た目が綺麗で、泳ぎ方も特徴的で、室内で飼育しているとメダカが貧民なら、確かにディスカスは貴族系の印象がありますので、飼育がしたいならお勧めですけど価格が安くなく、飼育難易度も高めで、90cm以上の水槽が必要になります。
ディスカスの場合、繁殖目当てでないのであれば、アルタムエンゼルと一緒に飼育すると、如何にも熱帯魚の水槽って優雅な印象がありますから、それを考えると高さが60cm以上の横幅が90cm水槽を最初に購入しておけば、余裕で飼育は可能です。