あらゆる魚の稚魚の餌として最も有効な餌が何かと言えば、多くの人がブラインシュリンプと答えるのでは無いかと思いますけど、ブラインシュリンプは毎日孵化させないといけなくなる為、手間暇が本当にかかります。
ただ、これまでブラインシュリンプで育てられなかった魚の稚魚はいませんし、食いつきも良くて栄養価も高くて、小さな稚魚であっても食べる事ができる大変優れた餌ですから、面倒な事を除けばまさにこれ以外の選択肢は無いといった感じです。
ところで、ブラインシュリンプはどの様な状態で販売されているのかと言えば、一部冷凍されているブラインシュリンプもあるのですけど、大抵は卵の状態でグラム単位でパッケージにされて売られています。
その為、ブラインシュリンプを入手する際には卵の状態でパッケージされた黄色い箱が目印のテトラの400円くらいの商品を購入しておけば、あとは塩とエアレーション、ペットボトルがあれば問題ありません。
ブラインシュリンプの卵は大変長持ちするので便利?
一般的に、魚の餌というのはタブレットや粉末状の餌であっても、何年間も保存ができるわけではなくて、人間でなくて魚が食べる訳ですからある程度は融通がきくといっても、時間とともに次第に餌として利用できなくなります。
それにひきかえ、ブラインシュリンプは卵の状態で販売されていますから、その保存期間は大変長くて未開封の場合でしたら、5年間は保管できるとメーカーが告知している通り、長期間において保管する事ができる餌なのです。
ブラインシュリンプの卵自体がミジンコの卵などと同じく大変耐久性が高い為、容易には使い物にならなくなる事がありませんから、これほど便利で保存のできる餌はやはりなかなか存在していません。
未開封で5年の消費期限があるのですけど、一度でも開封したらその期限は少なくなりブラインシュリンプが孵化しなくなるのか?について、今回試してみる事にしました。
5年前に開封したブラインシュリンプの卵を孵化させてみる。
ブラインシュリンプの卵を丁度5年前にもまとめて購入していまして、当時開封した後に結構余っていたので、そのまま冷蔵庫に保管していたのを思い出しまして、早速それを使ってみる事にしました。
5年間も冷蔵庫の片隅に保管していたのも結構すごい事だと思うんですが、開封後のブラインシュリンプの卵は冷蔵庫で保管したほうが良いと言われていますし、説明書にもそう書かれているので、そのまま冷蔵庫に入れていました。
未開封の状態でしたら5年は全然大丈夫とされているブラインシュリンプの卵ですけどパッケージを開封して保管していたものはきちんと孵化するのか?、やってみないと分からないのでやってみる事のしたのです。
ブラインシュリンプの卵は20CCだと足りなくならない?
ブラインシュリンプ卵ですけど、テトラの商品でしたら20CCで400円前後で売られていて、20CCと聞けば大変少ない量しか無いので足りなくなるのでは?と思うかもしれませんが、20CCもあれば相当な量のブラインシュリンプを孵化させる事ができます。
オトシンネグロやインペリアルゼブラプレコ等の稚魚が沢山誕生して、ブラインシュリンプを餌として食べなくなる期間、それを毎日与え続けても20CCもあれば相当な量が余りますから、これが100CCとかであれば、多分普通の人では到底使い切れません。
ですから、20CCだと少ない感じがするかもしれませんが、一般的な稚魚の繁殖として使う場合は、それでも十分すぎるくらいの量は確保できますので、問題なく利用できるという事になりますのでご安心を。
それで、丁度5年前に購入していて、途中で余っていたブラインシュリンプを今回孵化させてみる事にしたのですが、一般的には28度の水温で24時間孵化させるのがベストと言われているブラインシュリンプを23度の水温かつ5年前に開封した卵で孵化させるとどうなるのか?
今回、セットしている卵の状態を見てまた次回に続きを書いてみます。