マンションのベランダで問題になる水槽管理とは?

最近では一戸建てよりも、タワーマンション等の方が設備が整っていて、24時間ゴミ出しもできるし、マンション内に24時間営業のスーパーもあるので、田舎の一戸建てよりも都心のタワーマンションを選ぶ人も増えているのですが、当然庭がないのです。

タワーマンションでも元麻布ヒルズのような都内の超高級マンションの場合、かなり広い庭がマンションに用意されていて、ガーデニングを楽しんでいる人もいるんですけど、以前この物件の内覧をした感想は本当に豪華な設備のタワーマンションの一言。

ただし、元麻布ヒルズで広い庭付きの部屋は、ペントハウス扱いなので、お値段も中古の分譲で5億円以上とか、家賃が毎月400万円以上とか普通の人が住めるような予算ではありませんから、大抵の人はマンションと言えば、ベランダがフリースペースです。

 

 

マンションのベランダで問題になる水槽管理とは?

 

それで、より一般向けのマンションではベランダに水槽を設置して屋外飼育をすることになるんですけど、基本的にベランダはマンションの共用部分に該当しますので、分譲でも賃貸でも、本来はベランダに動かせない水槽を設置することには問題があります。

これ、案外知らない人も多いんですが、自分の契約している部屋のベランダだから何をやってもよいだろうって人もいますけど、実際にはベランダにモノを置くのは契約違反になり、万が一の避難等の際に隣接の壁が壊せずに大問題になることもあります。

しかし、それでは現実的ではありませんし、ガーデニングもできないので、一般常識の範囲で暗黙の了解になっているだけなので、他の部屋の人達の迷惑になる行為だけはやってはいけませんし、あまりに問題になると周辺の隣人からの訴訟すら発生します。

 

 

蚊の発生源になるような水槽管理だけはご法度です。

 

絶対にやってはいけない水槽管理の代表になるのが、ベランダの水槽をボウフラのたまり場、すなわち蚊の発生源にしてはいけないということであり、これをやってしまうと、ベランダから大量の蚊が発生することになり、後々大問題になることがあります。

特にタワーマンションの中層階以上では、ベランダの窓に網戸が設置されていませんのですが、その状態で特定の部屋のベランダから大量の蚊が発生していると、当然付近の部屋の室内に大量の蚊が侵入することになる、直ぐにおかしいと付近が気づきます。

そして、ベランダから周囲を確認すると、蚊の発生になるであろう水槽が置いてあると、そこが発生源ではないか?となり、トラブルになる訳ですし、後々それが原因で引っ越しをすることになるかもしれませんから、これだけはやらないようにしましょう。

 

 

シンガポールなら罰金対象になる屋外の水槽?

 

日本の場合、べつにベランダに水槽を設置しても、余程のことをしない限りは、何も問題になることはありませんが、シンガポールの場合は、普通に罰金対象になりますし、抜き打ちで検査官が自宅を訪問して、住宅のベランダや庭などを厳重に調べます。

シンガポールの場合、一年中温かい日本の夏状態ですから、早い話が、ベランダで蚊やボウフラのたまり場になるような、管理されていない水場があると、そこからマラリアの原因にもなる蚊が大量発生しますので、それで屋外の水槽等も厳密に管理されます。

日本は冬が寒く、水槽の中にいる屋外のボウフラも殆ど死んでしまいますので、シンガポール程問題にはなっていませんが、同じように一年中夏状態になった場合は、同様に屋外の水槽にも規制が入るでしょうから、日本の四季は偉大というか素晴らしいです。

基本的に屋外の水槽にはボウフラの天敵である金魚やメダカを必ず入れておくこと、プールのような薬品は使えないので、定期的に水作のプロホースで水槽の底を掃除しておくと、大量のボウフラを吸い上げることになり、蚊の発生源になるのを防げます。