屋外水槽に荒木田土を敷き詰めて、ホテイアオイを浮かべておくと、夏ころでしたら2週間もすればあっという間に株分けしながら個体数が増えているのを確認できます。
もちろん、荒木田土でなくても、ソイル、赤玉土等を敷き詰めた水槽、ベアタンクの水槽であっても、ホテイアオイはある程度は成長をしていきますのでご安心ください。
ホテイアオイに限らず、浮草タイプの水草を丈夫に大きく沢山育てようと思った場合は、屋外水槽に荒木田土を5cm位の厚さで敷き詰めておくと、他のいかなる環境で育てた水草よりもより綺麗に大きく丈夫に育ってくれます。
ただし、荒木田土の致命的な欠点としては、水が常時濁ってしまう状態になるため、水深がかなり浅い水槽にしていないと、全く観賞用になりませんので、ご注意ください。
ホテイアオイが一斉に茶色くなって枯れ始めていたら要注意。
夏場の暑いころ、春秋の涼しいころであれば、ホテイアオイはいつも緑色でツヤツヤの状態で大きく成長していくのですが、しばらく目を離していると、いつの間にか茶色くなっていたり、ひどいものでは黒くなって枯れてしまっている状態を見る事があります。
冬場の寒い時期でしたら、荒木田土以外の環境で育てているホテイアオイがドンドン茶色くなり、最後には黒ずんで腐っていくのは普通の状態なのですが、夏場の一番元気な時に、ホテイアオイが枯れていくのは普通ではありません。
案外、ホテイアオイが枯れているのを見ても気がつかない、あまり気にしない人が多いのですが、本来枯れる事がない環境で枯れている水草については、その時点で危険信号を出していると認識しておいたほうが良いでしょう。
夏場にホテイアオイが枯れる原因は赤くて小さな虫。
夏の暑い時期にホテイアオイが枯れてしまっていること自体が異常な状況ですから、もし茶色くなっている、黒ずんで腐っているようなホテイアオイを見かけたら、すぐに近寄って確認する事をお勧めいたします。
離れて見ていては気がつかなかった、赤くて小さな虫が沢山付いていて、それが原因でホテイアオイが枯れてしまっている状態ですので、急いでホテイアオイからその赤い虫を駆除しないといけません。
更に酷くなると、蜘蛛の巣のような白い糸上のような物が、ホテイアオイの葉に大量についている状態になり、手遅れになる場合もありますので、早期発見、早期解決が重要になります。
どこから飛んでくるのか分かりませんが、タワーマンションの上層階のベランダに設置している水槽でも発生する場合がありますから、虫や鳥などが運んでくるのか、新しく水槽に追加した水草に卵が付いているのかは未だ謎です。
ホテイアオイを枯らしてしまう赤くて小さな虫を駆除する方法。
一度でも、その赤くて小さな虫がホテイアオイについてしまうと、その水槽や近辺の水槽全体に伝染病のように広まっている可能性がりますので、全てのホテイアオイをバケツに集めます。
そして、バケツの中で水を流しながら濯いで、赤くて小さな虫を落としていくのですが、ここで赤い虫を全て除去したように見えても、卵が沢山付着している可能性があるため、再度バケツに水を入れてホテイアオイを全て水中につけます。
そうする事により、卵が沢山付着していても、水の中に浸かっている卵は孵化する事もありませんし、水中で全て死んでしまいますので、その後は安心してホテイアオイを元の水槽で育成する事ができます。
この赤くて小さな虫なのですが、水草に寄生してその養分を吸い取っている割に、水に沈むと死んでしまうといった笑えるような性質を持っている為、水につけて駆除をするのが良いです。
また、赤くて小さな虫を駆除した後は、その水槽内にメダカがいれば勝手に全て食べてくれますので、ホテイアオイを沈める際には、水槽の中で沈めて駆除を行っても水質が汚れる事もありません。
ホテイアオイをバケツに入れて、水中に沈めておく期間については、1週間前後をみておけば問題はありませんが、害虫にも個体差があるかもしれませんので、様子を見ながら決めていくと良いでしょう。