9月になると、ある程度は涼しくなってくるのですけど、それでも日が昇って落ちるまでの間は30度前後の気温になります。
太陽の角度も夏場とは異なってきますけど、それなりに強い光が照射されている為、まだまだ屋外水槽の水草は十分すぎるくらいの成長をしていきます。
しかし、この時期になると、屋外水槽で浮かべていたホテイアオイが突然茶色く変色を始めたり、いつの間にやら黄色っぽくなっていたり、最悪の場合は真っ黒になって枯れてしまう事があります。
案外、飼育者はそれに全く気がつかない事が多いのが特徴ですね。
飼育者が気がついたときには既に手遅れなホテイアオイ。
その為、気がついたときには既にホテイアオイは水槽の中でドロドロになってしまって原型を止めない状態であり、丸い部分だけが少し残って水槽を漂っていた・・・、といった状態になる事が多いので、定期的な確認をしておいた方が安全です。
ホームセンターに行けば、100円前後で購入できる格安のホテイアオイですから、別に枯れてしまっても大した問題はないのでしょうけど、それでもせっかく育ててきていて、株分けをしてうまく増えていたのに、それがなくなるというのは悲しいですからね。
自然界で迷惑状態になるホテイアオイですら勝てない相手。
では、それまで光沢のある緑色であり、葉も元気にしなっていて、順調に株分けをして成長していた、あの生命力が極めて高いホテイアオイがあっさりと枯れてしまう理由が何かと言えば・・・。
自然界に帰化してしまって、夏場に増えすぎてしまい水路が塞がったりして大迷惑を巻き起こしているホテイアオイが突然枯れてしまう・・・、この原因の殆どがアブラムシのような害虫になります。
害虫やウイルスというのは、どのような強靭な生物や植物であっても、それらに寄生されたりすると、人間以外は抵抗する手段を有していない事が多く、毒素を出すような植物でない限りはそのまま栄養を最後まで吸い取られることになります。
自宅で育成しているホテイアオイの場合は、そのような害虫で枯れてしまう事が殆どなのですが、その際に見かけるのがあの赤い小さなアブラムシやその近縁の仲間になります。
あの赤色の害虫は一体どこからやってくるの?
ホテイアオイが枯れてしまって、その原因が赤色のアブラムシである場合、最初からホテイアオイに寄生してのかといえば、そうではありませんし、新しく株分けされた個体であれば、アブラムシが最初からそこにいる訳もありません。
もともと赤いアブラムシが大量に寄生しているホテイアオイであれば、株分けして成長する事は殆どありませんので、最初からそこにいたわけではなくて、何かしらの手段を持ちして、そこにやってきたことになります。
では、それを飛翔できる能力もないですし、元もその水槽にはアブラムシも存在していないのに、一体どこからこのいまいましい赤色のアブラムシはやってきたのでしょうか?、水槽の中のメダカやヒメタニシが原因なのでしょうか?
次回に続きます。