8月になると、水槽に浮かべているだけでも爆発的に成長をして、一株のホテイアオイはどんどん巨大になり、そこから更に株分けされて水槽の水面全体を覆うくらいに成長することになるのですけど、9月になるとそれが突然枯れてしまうトラブルが発生する場合があります。
ホテイアオイは少しずつ枯れていく為、飼育者が最後まで気がつかない事が多くて、気がついた頃にはホテイアオイは茶色くドロドロに溶け始めていて、もはやどうにもならない状態になっている事が殆どなのです。
なぜかホテイアオイが大好きな赤色な害虫アブラムシ。
こちらのホテイアオイが9月頃から突然枯れ始めると言った奇妙な現象が発生する原因になっているのが害虫である赤色のアブラムシであり、この害虫はなぜかホテイアオイを好んで寄生する性質があるようです。
赤い害虫に対して専門的な分析をしたり、専門的な知識がある訳ではありませんけど、これまでホテイアオイが枯れた際の原因の100%がこの害虫であり、他の水草や植物では見た事がありませんので、相当ホテイアオイが好みなのかもしれませんね。
ですから、最近ホテイアオイがおかしい・・・と思う前に、1週間に一度くらいで良いので、ホテイアオイをじっくりと見てみて、赤い小さなアブラムシが沢山付着していないかを確認しておくとよろしいかと思います。
赤いアブラムシは一体どうやって水槽に侵入してくるのか?
このホテイアオイに寄生して枯れるまで栄養を吸い続けて、そこで子孫を増やして大量繁殖をしている赤色のアブラムシなんですけど、この害虫にはトンボのような飛翔能力はありませんので、自分で空を飛んでくる訳ではないようです。
余談ですが、トンボの飛翔能力というのは大変高く、それを人工的に再現するのは現在の科学技術を使ったとしても、かなり難しいと聞いています。
しかし、このような害虫は元々は存在していませんし、なぜか大量にホテイアオイに寄生していつの間にやらそれが枯れるまで繁殖をしてる訳ですから、何かしらの方法を使って外部からホテイアオイ目掛けて移動をしているはずです。
赤いアブラムシの移動方法、共犯者はカナブン?
それで気になったので、ホテイアオイに赤色のアブラムシが寄生している水槽をしばらく観察をしていたのですが、恐らくはこの方法で侵入してきたのだろうと思える状況を確認することが出来ました。
その方法というのは、水槽にやってくるカナブンに付着していて、カナブンがホテイアオイにやってきてそこで、モゾモゾしている際に、赤いアブラムシは離脱を行い、ホテイアオイを見つけてからそこに移動しているといった話です。
ただし、赤いアブラムシは大変小さいですので、それがカナブンに付着をしていて、カナブンを利用して他の場所から移動していることを100%確実に確認及び証明した訳ではなくて、しばらく観察をしていると、それ以外にありえないのでは?、と思える現場を見てしまったと言った感じになります。
緑色のカナブンはホテイアオイがお気に入り?
カナブンは、なぜかホテイアオイがある水場にどこからともなく飛翔してきて、そのホテイアオイの上でじっとしているのか、何かをしているのか分かりませんけど、ゴソゴソと長時間その場所にとどまることがよくあります。
ですから、赤いアブラムシはカナブンの体に付着をしていて、それで遠く離れた場所から水槽のホテイアオイまで移動をして、そこで大繁殖を始めるといった工程を仮定してみると、全ての話がつながる訳ですね。
ただし、もう一つ大きな疑問があり、この赤いアブラムシが寄生をしたホテイアオイは必ず枯れてドロドロになりますし、そうなると水に弱い赤いアブラムシは全滅をしてしまうことになるのですが・・・。
次回に続きます。