水槽を見ていたら、水面に緑色の膜が発生しているけどこれは一体何?、とのご相談を頂いたんですが、これは恐らくは藻が発生をしていて、膜のように見えているものだと思われますし、屋外に設置している水槽であれば、勝手に発生していきます。
太陽の光はかなり強力ですから、屋外に設置している水槽の場合、水面に藻が発生するどころか、安定してくると水槽の中が藻だらけになることも珍しくありませんので、なるべく日が当たらない場所に移動させるか日除け対策をすることになります。
この最初は水面に浮かんでいるような緑色の膜のような物は、水槽の中に藻が発生したばかりの状態であり、そのまま放置しておくと、どんどん成長していて水槽の中を覆い尽くすような状態になる場合もありますので、必要であれば除去します。
屋外に設置した水槽なら必ず藻やコケが発生するの?
室内に設置している水槽であれば、相当強力な照明を長時間照射しない限り、屋外でよく見られる膜のような緑色の藻が水槽に発生することは殆どなくて、コケのような流木や水草から生えてくるタイプのゴツゴツした藻が発生することが良くあります。
どちらも、飼育者が身に覚えがないのに勝手に発生する藻になりますので、見た目の問題があれば除去をすれば良くて、室内水槽の場合は、何度も藻が生えてくる場合は照明の強さや稼働時間を少なくするなどをして調整していきます。
水草水槽の管理をしている人が、照明の管理に大変シビアになっているのは、この水槽内に発生するコケや藻の対策のためであり、逆に水草水槽ではなくて魚の飼育がメインであれば、あまり気にしない人が多いので、それ程害になる存在でもありません。
コケや藻の問題は水槽の管理をしていると必ず発生しますし、特に屋外の水槽の場合は、コケや藻の発生を完全に防ぐのは難しいことが多く、発生するたびに除去をするか、太陽の光が当たりにくい環境を用意していくしかありません。
水槽に発生するコケや藻も完全に有害な訳ではありません。
一見して、身に覚えがない水槽内に発生するコケや藻に関しては、有害な物質のように感じる人も多いかもしれませんし、勝手に増殖しまくっている為、迷惑でしかないのですが、案外利用するとメリットもありますので、私はある程度は活用しています。
屋外に発生した水面の緑色の膜のような藻に関しては、最終的には綿飴のような状態になっていき、水槽の中で大繁殖をしていくことになる訳ですが、流石にあまりに繁殖をしてしまうと、メダカやミナミヌマエビの飼育に支障が出てきてしまいます・・・。
しかし、ある程度の繁殖具合であれば、稚エビの隠れ家になることが多くて、メダカがたくさんいる水槽であっても、ミナミヌマエビが繁殖をしやすい環境になりますので、あえて綿飴のような藻を水槽内に放置しておけば、水槽内が安定をします。
水槽内に勝手に発生する綿飴のような藻は稚エビの飼育には最適。
デメリットは色々とあるんですが、緑色の藻が水草に絡まってしまって、除去が出来なくなるような状態になることも少なくないため、バランスを取りながら藻の除去をするか、一旦完全に除去をするなどをして、水草を保護していくことになります。
ただ、夏場でしたら水草も負けじと成長をしていきますし、マツモやホテイアオイも増えすぎてしまって、逆に処分をするのが面倒になるくらいなので、緑色の膜や藻に関しては、水草と絡まったらそのまま水草ごと処分しても良いくらいです。
ミナミヌマエビの稚エビの隠れ家としては、緑色の膜のような藻は大変有用になりますので、上手く使えば無料で使えるエビの飼育場になりますし、使い方に失敗をすれば、水槽内で大発生をしてしまい、想定外のトラブルになることもあります。