井戸水を使った水槽でホテイアオイが枯れてしまう原因

元々は外来の水草でも、その圧倒的な繁殖力と耐久性により、日本の寒い冬を越冬できて、夏場には爆発的に増えて溜池や用水路を塞いでしまうくらいのホテイアオイなのですが、井戸水を使った屋外の水槽で毎回枯れてしまう・・・との相談を受けました。

気温が暖かい頃にホームセンターに行けば、一株100円位のお求めやすい価格で売られているホテイアオイですし、意外にも綺麗な紫色の花を咲かせることから結構人気があって、屋外のビオトープでは定番の水草になっているので知っている人も多いですね。

ホテイアオイが井戸水を使った水槽で枯れてしまう原因ですが、その原因は井戸水そのものではなくて、実は全く関係のない例のアレが原因になってホテイアオイがかれてしまっていますので、井戸水だからホテイアオイが枯れてしまう訳ではないのです。

 

 

井戸水を使った水槽でホテイアオイが枯れてしまう原因。

 

井戸水ってのは、最近は工場の排水が地下水に浸透してしまい、重金属汚染が進んでいるとかで、人が飲めない状態になってしまっていることもありますが、たとえ重金属汚染だろうとホテイアオイが簡単に枯れてしまうことはありませんので、大丈夫です。

強烈な農薬などが井戸水に溶け込んでおり、人が触れただけで死んでしまいそうな猛毒状態担っているのであれば別かもしれませんが、そんな井戸水を流石に使う人はいませんから、普通にメダカやエビなどを飼育している人であれば井戸水も普通に使います。

それでホテイアオイが枯れてしまうのは、実は井戸水ではなく、赤色のアブラムシの害虫が原因になっており、井戸水を使っている時点でかなりの田舎ですから、大量の赤色のアブラムシが発生していて、それがホテイアオイに寄生して栄養を吸い取ります。

 

 

ホテイアオイがかれている時には白っぽい蜘蛛の巣?

 

基本、中国の相当危険そうな井戸水なら触れただけで、人間が死んでしまいそうな色をしているケースもありそうですが、日本国内の場合、そんな汚染されている井戸は聞いたことがありませんので、大腸菌とかで人がそのままでは飲めない感じが限度ですね。

なので、頑丈なホテイアオイを育成するのであれば、枯れる原因は殆が害虫の寄生によるものであり、これは東京のど真ん中で育成していても台風の後などに定期的に発生して、多くのホテイアオイがいつの間にか枯れてしまっている位なので地方なら尚更。

枯れているホテイアオイをよく見ると、茶色っぽくなっていたり、黒っぽくなっていたりしますけど、ホテイアオイの色が黄緑色になっている、白い蜘蛛の巣のような膜が確認できる場合、殆ど確実に赤色のアブラムシが寄生しているので駆除が必要です。

 

 

井戸水だからホテイアオイは枯れてしまうことは無いので安心。

 

井戸水でも、メダカやミナミヌマエビが生きていけない位塩分濃度が高いとか、超硬水などでもない限り、多少の農薬汚染や重金属汚染があったとしても、ホテイアオイは水面に浮かんでいる相当強い水草になりますから簡単に枯れてしまうことはありません。

なので、井戸水を使っても問題はありませんが、流石にメダカやミナミヌマエビが毎回すぐに死んでしまうのであれば、一旦水道水に切り替えて使ってみるのも良いですから、不安であれば、水槽をリセットして井戸水から水道水に切り替えたほうが無難。

ホテイアオイが枯れてしまう最大の原因は基本的に害虫によるものであり、これまで確認したデータでは赤色のアブラムシの寄生によるものであり、何回駆除を行っても、定期的に発生していますのでメンテナンスフリーではないのを覚えておきましょう。