新しく購入したり譲渡して頂いた水草に残留農薬が含まれていた場合、メダカやネオンテトラ等は大丈夫な状況になることもありますし、魚が死んでしまうような残留農薬が含まれているのであれば、それは猛毒を出している有害物質のようなもので危険です。
微量の残留農薬であれば、メダカやネオンテトラはそう簡単には死にませんので、アクアリウム専門店とかホームセンターなどでは普通に農薬使用とされている水草が売られているのですが、大抵はエビ水槽には使用しないでくださいと注意書きがあります。
まあ、基本的には無農薬の水草を購入しておけば間違いはないのですが、それでも万が一農薬使用の水草を無農薬として売られている場合、もしかしたら・・・って疑心暗鬼になる人もいますし、水草をトリートメント水槽でチェックしている人もいます。
ミナミヌマエビで水草の残留農薬を正確に検査出来るの?
そこで簡単に誰でも水草の残留農薬をチェックする方法として、古典的に結構多くの人がやっているのが、ミナミヌマエビを使用して水草の残留農薬をチェックするという方法であり、隔離した水槽に新規の水草とミナミヌマエビを入れて農薬検査を行います。
ミナミヌマエビは基本的には相当強いエビで、日本の自然環境に適応していますし、溝の中でも生存するくらいのエビなのですが、薬品には極端に弱く、残留農薬が水草に含まれている場合、あっという間に死んでしまいますのでそれで農薬の判断を行います。
このミナミヌマエビを使った農薬の検査方法ですが、正確に検査出来るのか?と言えば、この水草はエビにとって安全か危険ってだけであり、正確な残留農薬の測定までは出来ませんが、通常の飼育水槽で使う水草であれば、安全か危険かだけで大丈夫です。
何故?ミナミヌマエビを使って残留農薬の測定を行うの?
本格的に水草の残留農薬の検査をするのであれば、大学の教授等に相談をして、専用のハードウェアを使って測定を行うのですが、大学への強いコネとか、ハードウェアを可動させるのにもお金がいること、謝礼なども必要になるので普通はお勧め出来ません。
それとは異なり、ミナミヌマエビであれば価格も安くて、簡単に大量に増やすことが出来ますので、ようはコストの問題で増えすぎて困るタイプのエビですから、レッドビーシュリンプ等の高価なエビを使うのではなくて、気軽に使い捨てで利用する感じです。
ミナミヌマエビを実験みたいに使うのは許せないって人もいるかも知れませんが、大量に増殖するミナミヌマエビの稚エビは水槽の容量の限界までしか飼育できませんから、選別しないのであれば、自動的に多くの稚エビが死んでいることを知りましょう。
無農薬の水草は信頼できる専門店で現物を見て買いましょう。
基本的に、水草のトリートメント水槽については通常は不要で、必要な場合は水草にサカマキガイが付着しているとか、害虫が付着しているなどを心配する人、イトタヌキモ等の一度侵入したら水槽をリセットするしか無い最悪の水草のチェックを行います。
無農薬の水草については、アクアリウム専門店とかホームセンターのアクアリウムコーナーに行けば、それなりの水草展示水槽がありますので、その水槽を見れば大抵はネオンテトラとかヤマトヌマエビ等を水槽で飼育しているのであれば無農薬の水草です。
心配な人は別途で30cm位の小型の水槽を用意しておき、高価なエーハイム2213は必要ありませんが、投げ込み式やスポンジ濾過で良いので、水を循環させておけばその水槽で水草の農薬チェックトリートメントが行えますので追加で水槽を用意しておきます。