ミナミヌマエビが巨大化したので見てほしい・・・、このタイプの相談を受けた際に実際に対象のミナミヌマエビを見てみると、実はミナミヌマエビではなくてヤマトヌマエビだったパターンが圧倒的に多く、というよりも大抵はこのパターンになりますね。
ミナミヌマエビも個体によっては大きく成長をして体長が4cmから5cm位になりますので、他の一般的な3cm位のミナミヌマエビと比較すると、なんて大きなエビなんだ?ってびっくりすることもあるかもしれませんが、個体によってはこれくらいになります。
その一方で、ミナミヌマエビよりもパワフルなヤマトヌマエビの場合、5cmどころではなくて、8cm前後に成長する個体もいて、エビで1cm違うと太さなどが全然異なりますし、長い触覚もありますので、実際の大きさよりも大きく感じることが多いのです。
ミナミヌマエビが巨大化?それはヤマトヌマエビですね。
ミナミヌマエビとヤマトヌマエビは正直、繁殖方法が違いますし、自然界の生息域も若干異なってきますので、この2種類のエビがごちゃ混ぜになる事はそれほど多くなく、ミナミヌマエビとごちゃ混ぜになるのは大抵はスジエビと呼ばれる凶暴なエビです。
ミナミヌマエビは1匹単位ではなくグラム単位で販売されることが多い、大量に自然界で入手できるエビですが、以前何度か、ネット通販のグラム購入で大量のミナミヌマエビを購入したことがあるのですが、50匹に1匹程度の割合でスジエビが入ってました。
ただし、何度グラム単位でミナミヌマエビを購入しても、ヤマトヌマエビがミナミヌマエビに混じっていたことはありませんので、ミナミヌマエビの中にヤマトヌマエビが交じるほうが珍しいのではないか?と思うのですが慣れていない人は分からないですね。
ミナミヌマエビの中に小さなヤマトヌマエビが混じっていた。
基本的にプロのペットショップやホームセンターのアクアリウムコーナーの店員さんでしたら、ミナミヌマエビとヤマトヌマエビを間違えることは絶対にないですし、ミナミヌマエビの価格でヤマトヌマエビを販売したら大損なので、混じることはありません。
しかし、個人でグラム単位でエビを購入した場合とか譲渡して頂いた場合、大型水槽や池、川で採取したエビをごちゃ混ぜでネットで掬って、重さのみで計測して販売しますので、その中で小型のヤマトヌマエビがミナミヌマエビの中に混ざる事はあります。
慣れている人でしたら、小型のヤマトヌマエビとミナミヌマエビをすぐに判別することは可能ですが、慣れていない人なら、スジエビなら目が飛び出ていて形状が全く違うので直ぐに判別できても、ヤマトヌマエビの小型個体だとちょっとわかりにくいですね。
水槽内に巨大なミナミヌマエビがいたらヤマトヌマエビ?
水槽でミナミヌマエビを飼育している場合、もし、あからさまに8cm前後位まで成長をしている巨大なエビがいたら、大抵はミナミヌマエビではなく、ヤマトヌマエビになりますし、ミナミヌマエビでしたらどれだけ成長をしても4cmから5cm位が限度です。
以前、特別巨大に成長をしているヤマトヌマエビを飼育している人の水槽を見せていただいたのですが、本当に巨大な個体で、一般的なヤマトヌマエビよりも一回りくらい大きくて透明なザリガニが流木に張り付いている?テナガエビの新種かと思いました。
ヤマトヌマエビはゾエア幼生というプランクトンを大量に産卵して広大な汽水領域で繁殖をするパターンのエビなので、大きな個体だけを選別して繁殖させるのは難しいのですが、既に巨大な個体だけのヤマトヌマエビが好きな人は色々とやっているようです。