ミナミヌマエビの飼育を始める人の大半は、ミナミヌマエビを単独飼育で育てるのではなくて、既に設置している水槽の中で育てている魚がいる環境の中に追加で投入を行い、そこでコケ取り要員とか、余った餌の処分要員として導入する方もいるはずです。
その場合、メダカとかネオンテトラ等の小魚でしたら、ミナミヌマエビは大変相性が良くて、水合わせさえ失敗しなければ、繁殖させることは隠れ家が沢山ないと難しいかもしれませんが、導入したミナミヌマエビを育てるのは容易に実現が可能です。
メダカやネオンテトラが沢山泳いでいる水槽でも、ウィローモスや魚が入ってこれないようなリングろ材を沢山沈めたり、流木を沢山沈めたりしているような障害物が水槽の底に設置されている環境でしたら、ミナミヌマエビは力強くその環境でも繁殖します。
ヨシノボリとミナミヌマエビは同じ水槽で飼育できるの?
今回、とある質問をいただきたので、そちらについてご説明させていただきたいと思うんですが、ヨシノボリを飼育している水槽の中にミナミヌマエビを投入した場合、そのまま普通に飼育することが出来るのですか?と言ったご質問になります。
この質問の答は、残念ながらヨシノボリの水槽にミナミヌマエビを投入することは出来ない為、同じ水槽で飼育をする場合はサテライトを水槽に取り付けて、そのサテライトの中にミナミヌマエビを隔離して育てないとミナミヌマエビは全滅するだけです。
ミナミヌマエビとヨシノボリを同じ水槽で飼育できない理由については、ヨシノボリはハゼの仲間ですから、相当口が大きく開き、自分と同じくらいの大きさの魚やエビを壁で食べてしまうため、ミナミヌマエビの場合は確実に餌になってしまいます。
私も、ヨシノボリを飼育している友人から、夏場に増えすぎたミナミヌマエビを餌用に譲って欲しいとよくお願いされるくらいですし、ヨシノボリの水槽にミナミヌマエビを沢山入れても、かなり早い段階で何処にも姿が見えなくなっているはずです。
その為、ヨシノボリがいる水槽ではミナミヌマエビをコケ取り要員として投入することが出来ませんので、他のヨシノボリに食べられないようなエビを選択する必要があるのですが、そのエビの正体とは一体何でしょうか?
ヨシノボリの水槽のコケ取り要員にはヤマトヌマエビを選びます。
実際に私の友人でヨシノボリを好んでしている人がいるんですけど、その水槽の中にはコケ取り要員として、あのヤマトヌマエビが数匹入っていますので、ヨシノボリがいる水槽の中でコケ取り要員として役に立ってくれるエビはヤマトヌマエビのみです。
レッドビーシュリンプはあっという間に餌になってしまいますし、ミナミヌマエビも同様に餌になってしまうんですけど、ヤマトヌマエビだけは、パワフルでメダカも襲って食べてしまったり、水草を片っ端から食べてしまうくらいの大食漢になります。
ただし、ヤマトヌマエビの場合は、ゾエア幼生タイプの繁殖方法で増えていきますから、水槽内での繁殖が大変難しい為、定期的に交換をしないといけない消耗品のような扱いになることを理解して、水槽内のコケ取りを頑張って頂くようにしましょう。
現状、ヨシノボリと同じ環境下で全く問題なく飼育できるエビはヤマトヌマエビ以外にはいませんので、間違えてミナミヌマエビを購入して高いエサ代を払ってしまわないように、ミナミヌマエビとヨシノボリを同じ水槽で飼育するのは止めておきましょう。