エビ系の飼育をする場合、誰もがお勧めする水草がウィローモス、南米ウィローモスになるのは鉄板ですが、実際には水草というよりも苔の仲間になるので、育成が容易で乾燥さえしていなければ、わずかの水分でも育成できて光もわずかでもあれば育ちます。
なので、ホームセンターのアクアリウムコーナーで1カップ500円から700円位でウィローモスを購入していれば、後はガンガン水槽の中で増えていき、定期的に処分しないと水槽がウィローモスだらけになって困ってしまうくらいの勢いで成長をしていきます。
しかし、結構あるんですが、エビの飼育でウィローモスを購入したもののすぐに枯れてしまって、いつの間にか水槽からなくなっているので何が原因のなのか教えてほしいとか、少しウィローモスを分けてほしいとか、そういった相談を受けることがあります。
ウィローモスがうまく育たない場合の原因と対処方法。
通常、ウィローモスは最も育成が容易な類の水草になりますので、ウィローモスがうまく育たない環境というのは何かしら致命的な問題が発生している場合が多く、その原因を改善していかないと、近い将来にエビが全滅する可能性もない訳ではありません。
ウィローモスが育たない原因ですが、水質が極端に悪化している、強力なエアレーションが発生していて強い水流も発生している、水温が適正ではない、意外にも照明が強すぎて苔が大量に付着して本体のウィローモスが枯れてしまうなどの原因があります。
対策方法はとても簡単で、大磯だったらソイルに変更をし、エアレーションや水流が発生しているろ過装置を取り外し、エーハイム2213等の外部式ろ過フィルターに変更をする。後は水温を25度前後に設定し、LEDの照明を1日8時間前後照射すれば大丈夫。
ウィローモスに苔が大量に付着して枯れる場合はミナミヌマエビ。
ウィローモスを見れば分かりますが、鳥の巣の状態でガンガン増えていくタイプの水草なので、照明が強いとか水槽内の栄養分が極端に増大している場合、新芽等にも苔が付着しやすくそれで、苔が大量に付着してウィローモス本体が光合成できなくなります。
その対策としては、貝類ではなく、小型のエビでウィローモスに付着する苔を好んで食べてくれるミナミヌマエビを10匹前後水槽に投入すれば、しばらくすると見違えるようにウィローモスが成長をすることもありますので、試してみるのは良いですね。
ですから、意外にもウィローモスは照明の当てすぎて逆に成長しなくなることもありますので、照明を弱くするとか照射時間を調整するなどをして、目立たない苔が大量に付着しないようにしていくと、これが原因の場合は次第に元気に回復をしてきます。
マツモなどの更に強力な水草が水槽内に存在している。
後は、ガンガンエアレーションが発生している水槽であれば、二酸化炭素が飛ばされてしまっている可能性もありますので、エアレーションが発生する飼育器具を取り外し、2213系の外部式ろ過フィルターを取り付けてソイルを敷けば大抵は改善します。
ウィローモスの場合、CO2の添加は必要ありませんが南米ウィローモスをより綺麗にダイナミックにジェラシック・パークのイメージで育成したい場合は、CO2の添加をしたほうが有効になることもありますので、状況によりCO2の添加も間違いでは無いです。
最後に水槽内にウィローモスよりも強力なマツモ等の水草が存在している場合、水草が成長をする栄養分を全てマツモに持っていかれている・・・って可能性もありますので、マツモは一旦水槽から撤去して、ウィローモスの様子を見てみるのが良いですね。
実際、全く同じ2213をセットして、コトブキフラットLEDもセット、同じソイルを敷き詰めて水温も同じにしている水槽があるのですが、マツモを入れている方の水槽ではウィローモスがうまく育たないのが確認できていますので、恐るべしマツモですね。