メダカを飼育している人から、メダカが最近水草の上に乗っかってじっとしていたり、水草の中に潜るったり、頭を突っ込んだ状態でじっとしているけど大丈夫なのですか?とのご質問を頂いたのですが、死んでいるのか?ですが、基本的に問題はありません。
一般的にはメダカは水面付近を泳いでいる魚になり、ホテイアオイの水に沈んでいる葉っぱとか、水面付近のロタラの葉っぱ等、水草の上に乗っかったり、ウィローモス等のエビの隠れ家になるような水草に頭を突っ込んでじっとしている魚ではありません。
見慣れている人からすれば、よく見る光景なので大した問題ではないのですが、初めてその様な光景を見た場合は、メダカが病気になっているのでは?とか、弱って死んでしまう寸前なのか?と驚いてしまいそうな状況なんですけど、大丈夫なのでしょうか?
メダカが水草の上に乗ったり中に潜って動かないけど大丈夫?
結論から言えば、メダカが水草に頭を突っ込んでじっとしている、とか、メダカが浮草などの葉っぱが水面ギリギリで浮かんでいる上に乗っかって、じっとしている場合、別に病気とか死ぬ寸前ではなくて、単にバカンス的にくつろいでいる状態が殆どです。
メダカが死んでしまう場合、お腹がぺったんこになったり、目が飛び出たりして、マトモに泳ぐことができなくなりますので、大抵は水底にじっとしている状態になりますから、水草に頭を突っ込むとか、葉っぱの上に乗っている時点で健康なメダカなのです。
全てのメダカがその様な行動を取る訳ではありませんので、特定のメダカがその様な行動をとっていれば、心配になってしまうかもしれませんが、実際にはくつろいでいるとか安全な場所と認識して寝ている、休憩している状態なので心配はしなくて良いです。
ウィローモスを水槽に入れているとメダカが頭を突っ込む事が多い。
屋外の水槽でしたらホテイアオイを大量に浮かべていると、葉っぱが水面に沈んでいてギリギリと浮かんでいる状態になることが多いのですが、その水面にギリギリ沈んでいる葉っぱの上で、メダカがじっとしている様子を見ることが出来ますが屋外限定です。
室内の場合は、断続して綺麗な状態に育てるのが難しいホテイアオイよりもエビの飼育で人気のウィローモスの方が育成は容易なので、ウィローモスを適当に入れていれば、数カ月後にはジャングル状態になるので、そうなるとメダカがよく頭を突っ込みます。
その現場を観察して見ると、メダカが思いっきりしっぽを振りながら、ウィローモスの中に頭を突っ込んでいる現場を見ることが出来ますし、見ているとコミカルな動きがとてもかわいいですし、更にそれで安心して動かなくなるのがまた可愛い感じですね。
メダカは天敵から見えない水草の葉っぱの上や中に潜ると安心する。
メダカの魚眼レンズ的な小さな目で世界がどのように見えているのかは分かりませんが、水面付近に葉っぱが沈んでいるホテイアオイやロタラ等の葉っぱの上に乗っかっていると、天敵から見つからない状態なので安心してそこで寛いで寝ている感じですね。
結構長時間に渡ってじっとしてその場で動かないので死んでしまっているとか、弱っている?って勘違いする人もいるんですけど、健康なメダカでなければ葉っぱの上に乗っかるような負荷の係る運動は出来ませんので、極めて健康なメダカが楽しんでいます。
また、ジャングル状態に茂ったウィローモスの中に頭を突っ込みながら勢いよく中に入っていき、その後はじっとして動かなくなるメダカもそうなんですが、頭隠して尻隠さずって有名なコトワザもありますけど、メダカにすれば頭を隠せば安全という認識。
人間から見れば、その様な場所に乗っかっていたり、潜っていても天敵に見つかって襲われるだろう?とツッコミどころ満載状態になるんですけど、メダカからすれば、それでも相当安全で安心感があり、余裕を持って睡眠を取ることが出来る別荘なのですね。