アクアリウムに興味を持った人が水槽や熱帯魚について色々と情報収集を兼ねて調べていると、稀に出てくる言葉の中に盆栽飼育って言葉があるのですが、アクアリウムを知らない人から見れば、水槽で盆栽を飼育するのって?よく分からない状態になります。
盆栽というのは、日本で古典的に行われている植木鉢で小さな木を植えて鑑賞するって趣味のことなんですが、アクアリウムでよく使われる盆栽飼育というのは、盆栽を水槽の中で育てている訳ではなくて、大きな魚を盆栽のように飼育することを言います。
よく盆栽飼育で取り上げられるのが、ピラルクーとか最近は飼育や販売の制限がかけられているアリゲーターガー等のとても大きくなる肉食魚を水槽で飼育する場合なんですけど、このタイプの熱帯魚は自然界では2メートルを超える超大型魚に分類されます。
アクアリウムでよく聞かれる盆栽飼育って一体何の話?
アクアリウムの業界でよく言われている盆栽飼育については、巨大に成長をする大型の魚を反転することすら難しいような狭い水槽で終生飼育することであり、例えば2メートル以上に成長をするピラルクーを120㎝水槽で飼育するといった環境のことです。
一般的に120㎝水槽と言えば相当大きな水槽で普通の家庭には設置自体が難しいくらいなのですが、ピラルクーを終生飼育する環境としてはかなり厳しいものがあり、餌を制限して成長を抑えたとしても、ピラルクーを120㎝水槽で育てるのは普通は無理です。
このように、本来であれば水族館クラスの飼育設備が必要になるであろう、大きく成長をするピラルクーとかアリゲーターガーに対して個人レベルで限界環境で飼育することを盆栽飼育といいますので、これからアクアリウムをする人は覚えておくと便利です。
盆栽飼育は高度な知識と相当な理由でもない限りはお薦めはできない。
世間では盆栽飼育が悪いとか、飼育している魚に対する虐待の意見も少なからずあるようなのですが、それらの意見が正しいのであれば、水槽で魚を飼育すること自体が虐待になってしまいますので、個人的な主観で他人に意見を押し付けるのは良くないです。
本来は自然界の大きな河川とか湖等で生息している魚な訳ですから、それを考えると300㎝の水槽を用意したとしても虐待をしているって意見を述べてくる人だっているわけですから、盆栽飼育をしている人に対して批判をしたりするのはよくありません。
ただし、ピラルクーとかアリゲーターガーは本当に成長が恐ろしく早くて200㎝以上に成長をする魚で体が固いことから、120㎝とか150㎝の水槽で終生飼育するのは相当な高度な知識と飼育経験がある人以外はお薦めはできませんので、初心者はNGですね。
盆栽飼育はアカヒレをコップで飼育しているような状態?
一般的な感覚であれば120㎝とか150㎝の水槽はとても大きくて、それくらいの水槽があればなんでも飼育できそうな感覚に陥ってしまいますが、その水槽以上に大きく成長をする熱帯魚の場合はコップでメダカを飼育しているより厳しく狭い環境になります。
ホームセンター等で、コッピーと呼ばれているコップに入れらてる小さな赤い尻尾の魚を見たことがる人もいるかも知れませんが、あれはアカヒレと言う汚れにたいへん強い魚をコッピーとして販売しているものであり、盆栽飼育に近い環境になります。
大きく成長をする魚の場合、正しい知識を持っていれば餌を制限して成長をコントロールしていくことも出来ますし、人によっては水槽の大きさに合わせて魚は成長するって言っている人もいますが、相当なストレスが発生するのも事実でトラブルが多いです。
例えば、ピラルクーとかアロワナ系の大きく成長をする古代魚を無理やり盆栽飼育をして管理した場合、通常よりもストレスを感じているような感じで、水槽に体当たりをしたり、ジャンプを通常よりも繰り替えるようになり、不慮の死亡事故も多いですね。