メダカを飼育していたら水槽から突然居なくなってしまった?、田舎なのでイタチや猫が襲って食べてしまったのではないか?、そういった相談を受けたのですが、3月後半になると、実際にイタチや猫が金魚を襲って食べてしまう事件がよく発生します。
特に屋外で飼育している金魚の場合は、イタチ、猫、鳥等に狙われやすくて、水槽の中の金魚が全滅をしていたとか、突然居なくなった状態になった人も多くて、その後は水槽にホームセンターで購入した金網などを載せて、対策をしている人も沢山います。
気温が暖かくなり始めたときには、特に野生生物が食欲旺盛になる時期なので、どうしても小さな空間で飼育されている金魚は狙われやすくなるのですが、メダカも同様に水槽から居なくなった場合、イタチや猫が襲って食べてしまっているのでしょうか?
メダカが水槽から居なくなるのはイタチや猫に襲われた?
それで、金魚と同じく、屋外で飼育していたメダカが水槽から突然居なくなってしまったので、イタチや猫に襲われてしまったのではないか?、サギなどの大きな野鳥に襲われてしまったのではないか?との相談を受けたのですが、恐らくは全然見当違いです。
メダカの場合、サイズが金魚と違って小さいですから、哺乳類や鳥類の餌として認識されることは先ずありませんし、危険を察知したら水槽の底に隠れてじっとしていますから、サイズが小さすぎてイタチや猫が襲って食べてしまうと言ったこともありません。
もちろん、水槽全体をイタチや猫がひっくり返して、そのへんの地面で飛び跳ねている大きめのメダカを見つけて食べてしまう可能性はない訳でもありませんけど、水槽からメダカだけを認識してピンポイントで襲って食べるということは難しい訳ですね。
メダカが水槽から居なくなる原因は天敵の昆虫が原因?
メダカが突然水槽からいなくなった原因としては、大型の野生生物が襲ったのではなくて、もっと小型の肉食の昆虫が水槽に侵入してメダカを襲って食べてしまった可能性の方が圧倒的に高くなりますので、真っ先にヤゴやタイコウチ、タガメ等を疑います。
一番多いのがヤゴであり、これはトンボが屋外の水槽にやってきて産卵をしており、そのトンボの卵からヤゴが誕生して水槽に住みついていると、ある程度成長した段階でメダカを襲って食べてしまいますので、次第に水槽からメダカがいなくなる訳ですね。
万が一タガメが原因の場合、相当希少価値が高い珍しい昆虫なので、採取しておいた方が良いくらいですから、メダカがいなくなっても歓迎する昆虫かもしれませんが、ヤゴの場合は天敵以外の何物でもありませんから、一度水槽の中をよく確認してみます。
実はメダカが水槽の底に隠れてじっとしている場合もあります。
メダカが水槽からいなくなった場合ですが、実は水槽の底でじっとしていて、メダカが隠れているため、管理者がいなくなったと勘違いしてしまうことも多く、その場合は水槽の流木や水草などの隙間に殆どのメダカが隠れてしまっていることがよくあります。
冬場の寒い時期にメダカが水槽からいなくなる原因の殆どがこれであり、実は水槽の中で隠れていただけって話で、春から夏にかけても同じような状態になることがあるのですが、その場合は相当なストレスを感じてしまって隠れていることが多いですね。
過去には屋外水槽に大量の鳩が集まって急降下ダイブを繰り返す状況になったことがあり、その際には鳩が何度もダイブをするせいでメダカが恐怖心を持ってしまい、水槽の底から出てこなくなったケースが有りましたので、鳩が襲撃をしていないか確認です。
基本的に、外敵が接触しやすい環境にある屋外の水槽の場合、ホームセンターで売られている金網を水槽の上において、その上に石などのおもりを載せておけば、先ず人間以外が危害を加えることは出来なくなるので、検討して見る価値はあると思います。