メダカの飼育水槽にてセパレーターを利用した場合に水質が悪化してメダカが死んでしまうのでは?、と気になっている人から相談を受けたのですが、通常の市販品として販売されているセパレーターを利用しているのであれば、水質悪化の心配はありません。
セパレーターを見ればわかりますが、完全に水槽をセパレーターで分けた部分が分離する訳ではなく、魚はすり抜けれないけど水は循環する隙間や穴が沢山空いていますから、これでメダカに悪影響を与えるなどもありませんし、水流を抑える事も可能です。
セパレーターを取り付けている水槽にて、メダカが死んでしまったのであればそれはセパレーターとは全く関係ない別の問題が発生している状態ですから、たまたまセパレーターの水槽で問題が発生してる状況とセパレーターを混同しないようにしましょう。
メダカの飼育水槽でセパレータを利用すると水質悪化?
水槽内でセパレータを利用する要因としては、本来は水槽を追加したほうが良いのですが水槽を追加できない環境にある場合、セパレータで水槽内を分離しないといけない状況になっている訳で、その場合は最近ではサテライトLで解決可能な場合もあります。
ただ、セパレータは使い方によっては大変有用であり、水槽の中を好きな範囲で分離すること出来ますので、肉食魚とメダカやミナミヌマエビなどを同じ広い空間で飼育することが出来ますし、水質の管理も容易になりますから使い方次第では大変有用です。
セパレータを水槽に取り付けたからと言って、それで水質が悪化することはまずありませんが、利用できるろ過フィルターに制限が発生したり、あとから底面ろ過フィルターを追加するなどは水槽リセットになりますから、最初によく用途を考えておきます。
水槽の追加ではなくてセパレータを追加するメリットは?
一般的に飼育しているメダカやエビなどが繁殖をして増えすぎてしまった場合、最終的には水槽の容量が足りなくなってしまいますから、選別などを行い飼育しているメダカの個体数を減らすか、水槽を追加して容量をアップさせるかのどちらかになります。
セパレーターを追加する場合は、メダカが増えすぎてしまったから追加するのではなくて、意図的に水槽で飼育しているメダカやエビを隔離することが目的になりますので、よくあるのが交配させるメダカやエビを選別するためにセパレーターを取り付けます。
セパレーターを取り付けるメリットとしては、サテライトでは実現できない位の広い空間を使って隔離をした飼育を行えることであり、それにより飼育しているメダカやエビにストレスを与えない快適な環境を提供できるので、利用することが多いです。
セパレーターはヒーターや水流を隔離するときにも利用します。
メダカの飼育水槽でセパレーターを利用する場合、もう一つの目的として水流を弱くするためにあえて設置している人も多くて、水槽の見た目の問題が発生しますけど、水流が発生している原因になっている部分にセパレーターを取り付けて水流を弱くします。
メダカなどの小魚は水流に大変弱くなっていますし、特に稚魚や成長段階にある幼魚の場合は、ちょっとした水流でも死んでしまうことがあるので、大漁に稚魚を飼育する場合やオーバーフロー水槽等はセパレーターで排水溝やストレーナーなどを隔離します。
他にはピラニア等の肉食魚から水槽内のヒーターや水温計を隔離したり等、水槽の中で物理的に隔離したい飼育器具などがある場合も、セパレーターを使って隔離をするだけでトラブルを大きく減らすことが出来ますので、案外セパレーターは役立ちます。
水槽内にセパレーターを設置したら水質が悪化することはありませんので、必要であればセパレーターを積極的に取り付けておくのもよいのですが、セパレーターの脱着は通常は水槽のリセットが必要になることが多いので、その点は注意しておきましょう。