5月を過ぎて暖かくなると同時に、メダカの稚魚が沢山生まれてくるのはいいのですが、その生まれてきた稚魚が、次の子孫を残す為の産卵を開始するのは一体いつ頃になるのでしょうか?
室内飼育でヒーターを水槽内に設置している場合は、メダカは一年中卵を産み続けますので、その卵を捕獲して意図的に孵化させる手順を取っていると、メダカが生きている間は常に稚魚を得ることが可能です。
冬場でもメダカは国産の魚ですから、ヒーター無しでも死んでしまうことはないのですが、自然の環境を室内でも再現したい人でない限りは、ヒーターを水槽内に入れておくと、メダカの繁殖行動を一年中見ることができるようになります。
メダカの稚魚は生まれてから3ヶ月で産卵ができるようになります。
いわゆる成熟性について、メダカの場合は環境にもよりますが、水温が25度以上であり、適切に餌を与えて育てている場合は、卵から生まれて3ヶ月もあれば産卵を開始するようになりますので、そのサイクルは驚異的とも言えるでしょう。
ただし、水温が低い場合、放置飼育で餌を与えていない場合は、3ヶ月以上かかることも普通にありますが、メダカの餌を与え続けている環境であれば、直ぐに大きくなりますので、産卵にかかる期間も短くなるのです。
メダカに与える餌はキョーリンの金色のパッケージの餌が最も効果的ですが、若干価格が高いこと、特有の匂いがあることを事前に理解した上で購入しましょう。
メダカが産卵できるようになるまでには1ヶ月の準備期間が必要。
メダカが産卵をできる体になる為の準備をするには、約一ヶ月間くらいはかかりますので、その期間中もメダカの産卵に適切な水温、照明を当て続けていく必要があり、どちらかが欠けていると、産卵できる個体であっても産卵行動をとることはありません。
もし、メダカがなかなか産卵しない場合は、水温が適切であるか、照明の照射時間が適切であるか、餌は適切に与えているかを確認し、どれかに問題があれば、そちらを改善することにより、無事に産卵を開始することが可能です。
メダカの稚魚が生まれたのが夏の終わりの秋頃であり、その後に水温が一気に下がるような状態になった場合は、そのメダカの稚魚は暖かくなるまでは卵を産めなくなりますので、産卵を促す場合は室内水槽に移動させてヒーターで水温を上げると良いです。
一度、産卵ができない体になったメダカは、また一ヶ月くらい掛からないと卵を産むことができませんから、準備期間を考えると、水温管理はしておいたほうがよいかもしれません。
ミナミヌマエビの稚エビも3月もあれば卵を抱卵する。
メダカの稚魚と同じく、ミナミヌマエビの稚エビも、生まれてから3ヶ月もすれば、立派な大人の体格になっていますので、普通に卵を抱卵するようになります。
これもメダカと同じく、水温、メダカほどではないけど照明、意図的に餌を与えているといった条件が必要になりますが、メダカよりもシビアではない為、適度にキョーリンのザリガニの餌を与えているだけで大丈夫です。
メダカとミナミヌマエビの相性は抜群ですけど、次の世代の稚魚、稚エビも同じようなサイクルで繁殖行動をとれるようになり、自分たちの子孫を残しているからこそ、今でも自然界で生き残っているのかもしれません。
メダカを飼育する人、ミナミヌマエビを飼育する人、どちら片方しか飼育していない人であれば、是非同時に飼育することも検討してみてください。