メダカの飼育をしていると水槽の底を突くような行動をすることがあり、それを見て何をしているのか?と、不思議に感じた人からご質問を頂いたのですが、メダカが水槽の底のソイルや大磯を口でつついている場合は、単純に餌を探している行動になります。
それとよく似た行動として、メダカが体を擦り付けているような行動をする時があるのですが、こちらは病気や寄生虫に体が侵されている可能性が大変高いので、急いで水質を確認しながらろ過フィルターの点検掃除や水換えなどをして対策をしていきます。
飼育に慣れているとメダカが口で水槽の底をつついているのか、似たような行動として体を擦り付けているのかよく分かりますが、分かりにくい場合はメダカの頭が下向きになっているかどうかで、病気なのか普通の餌を探している行動なのかを判断出来ます。
メダカが水槽の底をつついているのは何故?|餌を探しています。
何故?、メダカかは餌を探して水槽の底を探すのか?、通常であればメダカの餌は水面に浮くタイプの乾燥餌が多くて、餌を与えると水面付近に浮かんでくるメダカの姿を見ていると、水槽底で餌を探しているメダカの行動に疑問を感じるかもしれません。
これは特にミナミヌマエビをメダカの水槽で飼育している環境で多いのですが、ミナミヌマエビの稚エビは水槽の底に敷いているソイルや大磯の隙間などでこっそりと行動していることが多く、それでメダカは必死になって水槽の底で餌を探すことが多いです。
水面に浮くタイプの乾燥餌であっても、ある程度の時間が経過すると餌が水分を含み始めて次第に水槽の底に沈んでいきますので、それが次々とソイルや大磯の隙間に沈んでいくこともありますので、それを食べるためにメダカが底を突くこともあります。
水槽の底の餌を探しているメダカは必ず頭を下に向けて動きます。
健康なメダカが水槽の底を口で何度も突きながら餌を探している場合、頭を下に向けて尻尾の方を上に向けつつ、水槽の底を丹念に調べるような状態で泳いでいますので、フラフラしていたり体を擦り付けているメダカは病気になっている可能性があります。
特に一度でもミナミヌマエビの稚エビを捕食したことのあるメダカの場合は顕著であり、他の水槽の底に餌があることを知らずに水面を泳いでいるメダカとは異なる状態で、常に水槽の底を口で突くとか水面よりも水槽の底を中心に泳ぐようになります。
本能的にメダカは卵から水槽で孵化させた個体であっても、水槽の底を全く口で突かない個体と、頻繁に水槽の底を突いている個体がいますから、本能的に底に餌があるとわかっているのか、一度でも美味しい餌をそこで捕まえた個体なのかの詳細は不明です。
タブレット状の沈下性の餌のみを与えるとメダカはどうなるのか?
一般的にメダカの餌と言えば、ホームセンター等で売られている粉末状の人工餌を利用している人が多いのですが、プレコやキャット(ナマズ)用の沈下性のタブレット状の餌を与えても雑食性のメダカは喜んで食べますので、沈下性の餌を与えてもOKです。
常に沈下性の餌をメダカに与え続けているとどうなるのか?と言えば、水槽内を泳ぐ殆どのメダカ達は水槽の底を泳ぐようになりますので、餌が水面ではなくて常に水槽の底にあるとメダカが学習をすれば、多くのメダカが水槽の底を突くようになります。
メダカの知能がどれ程のものかは正確にはわかりませんが、人間の言葉や文字を認識することは出来なくても危険、危険ではない、餌、餌ではない等は判断できますし、それを学習する知能も持ち合わせていますので、環境次第で底を突くメダカが誕生します。
もし、メダカは水面を泳ぐ魚であり、メダカが水槽の底を突くなどの行動は一度も見たことがない人は、餌を沈下性のプレコの餌等に変更すると、しばらくすると、多くのメダカたちが水槽の底をつついたり、目を動かしながら底付近を泳ぐ姿が見れます。