水草の「シリア」が理想通りのレイアウトにならない場合の対策

ADAなどのネイチャーアクアリウム系の水草水槽でよく見かける、水中の大草原のようなレイアウトに憧れて、芝生のような水草である「シリア」を購入したんですが、全くイメージ通りのレイアウトに出来ず、浮いてしまって困ってしまうとのご相談です。

ちなみにこの芝生のような水草の名称は「シリア」ではなくて、「リシア」になりますので、間違えないように正式名称を憶えたほうが良いのですが、中東のシリアの事をよく知っている人なら、リシアをシリアと間違えてもおかしくないのかもしれませんね。

それで、シリアではなくリシアを購入して、ネイチャーアクアリウムのような水槽にしたいらしいのですが、全然思った通りのレイアウトにはならず、水面付近に浮いてしまって、収集がつかなくなっているのでどうしたら良いのか?と言った話になります。

 

 

水草の「シリア」が理想通りのレイアウトにならない対策は?

 

初心者の人に多いんですが、リシアが敷き詰められた水槽を見て、芝生のようにきれいな上にリシア特有の気泡が発生するのがとても綺麗なので、是非自分でもリシアを敷きつけた水草水槽を管理したいと思って実際にやってみるとリシアが浮いてしまいます。

リシアについては知らない人なら結構な誤解が多いんですが、ソイルなどから生えてくる芝生のような水草ではなくて、実は一般的な水草のような根っこなどが存在していない浮草の仲間になりますので、本来は水面に浮かんでいるのが正しい状態になります。

その為、リシアを芝生のように綺麗にレイアウトする場合は、専用のリシアネットを使ったり、ホームセンターで売られているネット等を上手く加工してリシアが浮かんでしまわないように沈めるためのネットを自作してその中にリシアをレイアウトします。

 

 

リシアの育成自体はとても簡単で放置しておいても増え続ける水草。

 

リシア自体は大変頑丈で簡単に増えやすい水草になりますから、一般的な水槽であれば勝手に増えていくんですが、それをリシアネットの中に入れて沈めておけば、ネットが見えなくなるくらいに成長をして、見た目が芝生を植えているような状態になります。

ただし、一定以上リシアが成長をしてくると見苦しくなりますので、定期的なトリミングやメンテナンスが必要になりますので、リシアを綺麗に芝生のように敷き詰めている水槽というのは普段から手間暇をかけて維持する必要がありますので、結構大変です。

リシアの購入方法はとても簡単で、ホームセンターのアクアリウムコーナーに行けば大抵、ワンカップ500円から700円位で売られていて、リシアネットにはいっていない状態で購入することになりますから、それで皆さん理想と違うと驚く人が多いのです。

 

 

リシアは大磯やベアタンクでも芝生のようなレイアウトが組める水草。

 

リシアの最大の特徴は、よくあるネイチャーアクアリウムの水槽のようにソイルを必ずしも必要としないことであり、そもそも根っこがソイルに固定される水草ではなくて、浮草を無理やりネットに入れて沈めているだけなので、あらゆる水槽で育成できます。

大磯でもベアタンクでも硅砂でも、リシアは適切な水温と照明が管理されている水槽ならなんでもござれ状態になりますから、現在の水槽をリセットしてからソイルを導入して育成しないといけない水草とは異なり、興味を持てばいつでも育成が可能です。

リシアの育成は簡単なんですが、ネイチャーアクアリウムで見られる綺麗な芝生状態にするには若干の経験が必要になってくるため、何度か失敗を繰り返しながら、何度もリシアを買い直す事にはなるんですけど、そのうち綺麗に育成出来るようになります。