大変便利な投げ込み式ろ過フィルターの中に昭和の時代から売られて続けている、水作エイトがありますので、日本人であれば名前は知らなくても必ず何処かで一度は見たことがある人が多いでしょうし、ブクブクという名称で認知されている事もあります。
こちらの水作エイトは見た目的な好みの問題もありますけど、見た目以上に濾過能力が高くなっていますので、特に小さな水槽では有効的に利用できることが多くて、小さな魚やエビの飼育など、ろ過フィルターがつけれないプラケースでも威力を発揮します。
使い方によっては大変便利に利用できる水作エイトになるのですけど、小さな稚エビの飼育に使っていると、稚エビが水作エイトの中に入っていくことがよくありますので、その場合は取り出すことも難しくてどうしていいのか困ってしまうことがあります。
ミナミヌマエビもレッドビーシュリンプも、稚エビは好んで水作エイトの水を取り入れている上部にある隙間から中に入っていく事が多くて、その後は水作エイトの中で成長をしていくことになりまから、飼育者としてはどうしたら良いのかと悩むものです。
水作エイトの中に一度入った稚エビは自力で外に出ることが出来ない。
意外な話に感じるかもしれませんが、一度水作エイトの中に隙間から侵入した稚エビはどのようなエビであっても、自力で外に出ることが出来ませんので、そのまま放置しておくと水作エイトの中で成長をしていき最終的には殆ど動けない状態になります。
水作エイトの中でエビが生きていけるのかと不思議に思う人もいるかもしれませんけど、水作エイトの中にある白っぽい濾材にはエビの餌になる微生物等やエサの残りなどが大量に発生している為、稚エビとしては天敵もいないし最高の隠れ家になります。
しかし、天敵は絶対に入ってこれないこの水作エイトの中は、エサも豊富でそのエサも独占できるため、大変好ましい場所なのかもしれませんが、稚エビは水作エイトの中から外に出ることが出来ませんので、飼育者が意図的に出してあげないといけません。
ミナミヌマエビの稚エビの場合は水作エイトの中に侵入しても気が付かないことが多くて、久々に水槽を見たら、大きなミナミヌマエビが水作エイトの中にいるのを見つけて、一体どうやって入ったのかと大変不思議な光景を見ることになる人も多いはず。
水作エイトから稚エビを取り出す時には最新の注意が必要です。
レッドビーシュリンプの稚エビの場合は、見た目が小さくても最初から紅白模様なので大変分かりやすいですから、水作エイトの中に侵入した稚エビを見つけることは容易であり、その際には水作エイトを開けてその中から稚エビを取り出すことになります。
これまで、何度も水作エイトの中にレッドビーシュリンプの稚エビが侵入したことがあり、その際に水作エイトを開けて中からレッドビーシュリンプの稚エビを取り出そうとしたのですが、これが案外難しくて、何度も稚エビがショック死してしまいました。
その理由としては、長期間に渡って利用している水作エイトの場合、プラスチックの部分が硬化してしまって開きにくくなっていることが多かったり、大磯の環境で使っている場合は、小さな大磯の粒が水作エイトの爪の部分に入ってしまっているからです。
それで、中々水作エイトを開けることが出来ないので、思いっきり力を入れて水作エイトを水槽の中に入れた上で開けることになるのですけど、ついつい力が必要以上に入ってしまって、その際に稚エビがショック死してしまうことが何度もありました。
注意して水作エイトを開けることが出来るかどうか全てになりますので、稚エビが水作エイトの中に入った場合は、焦らずにプラスチックの爪の部分が硬化していないかどうかを確認して状況に合わせてマイナスドライバーを使ってゆっくりと開けて下さい。