プロテインスキマーはミナミヌマエビの飼育で効果を発揮?

ここ最近、暖かくなってきたのでミナミヌマエビの飼育を始める人が増えてきているようですが、価格も安くて飼育もしやすく、繁殖すら容易に行えるミナミヌマエビを最初に飼育するのは大変良い判断ですし、飼育設備などもお手軽に用意できます。

そこで、ミナミヌマエビの飼育にあたって、何だか効果がありそうなプロテインスキマーを購入して使っているんですけど、使い方がよく分からないのでどうしたらよいのですか?、とご相談を頂いたんですが、ちょっとこれは間違った器具を使っています。

初心者の方は濾過フィルターの違いや仕組み等もまだよく分かっていませんし、エアレーションの必要性であるとか、水槽クーラーと水槽ヒーターの違いもわからない人だっていますから仕方がないのですが、プロテインスキマーは残念ながら使えません。

 

 

プロテインスキマーは海水のエビの飼育で効果を発揮します。

 

海水のカラフルなエビの飼育をしている水槽を見ると、小型の展示されている水槽ではプロテインスキマーが取り付けられていることが多くて、見た目も結構おしゃれで水槽の水が綺麗になる飼育器具であると分かると、ついつい購入してしまいそうです。

しかし、プロテインスキマーというのは、海水魚や海水のエビの飼育専用のろ過フィルターのような飼育器具であり、細かい泡を大量に発生させて、水槽内のゴミなどを水槽の外にお仕上げて腐敗が始まる前に水槽から除去するための飼育器具になります。

このプロテインスキマーを稼働させるには、海水環境でなければならず、完全な淡水環境で飼育しているミナミヌマエビでは、全く意味がなくて、単なるエアーカーテンを発生させるオブジェクトのような扱いになるので、ちょっと使い方を間違っています。

よって、ミナミヌマエビの飼育ではプロテインスキマーを使って本来の効果を得ることは出来ませんので、プロテインスキマーは海水環境のエビの飼育などに今後使うために倉庫に保管しておけばよいでしょうから、捨てずに持っておくと便利です。

多分、ミナミヌマエビの飼育に慣れてきたら、新しいエビの飼育に興味をもつでしょうから、その際には飼育が容易な海水のエビ、ホワイトソックスの飼育でも始めればよいだけなので、その時までプロテインスキマーを保管しておきましょう。

 

 

ミナミヌマエビの飼育をしながらアクアリウムの基本を憶えます。

 

最初は誰でも初心者なので、何度も失敗をして憶えていくことになりますから、プロテインスキマーもよくわからないけど、水が綺麗になる飼育器具だと思えば、見た目的に良さそうなのでついつい買ってしまいそうになるのは仕方がありません。

また、特定のメーカーのプロテインスキマーは、外掛け濾過フィルターと見た目がよく似ていることもあり、その価格も若干高いことから初心者に多い、価格が高いろ過フィルターほど性能が良いと言った勘違いにより、購入してしまうことも結構あります。

淡水でのエビの飼育をする際には、底面式ろ過フィルターとソイル、エーハイム2213等の外部式濾過フィルター等があれば殆ど完璧な飼育と繁殖が行えて、予算的に厳しければ水作エイトを適当に放り込んでおけば、それでも別に構いません。

アクアリウムをはじめて最初の頃は間違った飼育器具を買ってしまったり、小さな水槽を購入してしまい、余計に飼育難易度が高くなったり、水合わせを知らずにドボンでミナミヌマエビが全滅してしまったりと、必ず誰でも失敗はしてしまうものです。

それでも、ミナミヌマエビの飼育をするにあたって、色々な知識がつき、半年もすれば繁殖しすぎて困ってしまう状態になり、レッドビーシュリンプや海水エビなどの飼育に興味をもつことになるでしょうから、最初はミナミヌマエビで基本を憶えていきます。

プロテインスキマーがどのようなものなのかを学べただけでも、それなりの知識が付いているわけですから、海水エビの飼育を始める前に、先ずは、ミナミヌマエビの飼育からアクアリウムを始めてみましょう。