最初に気になる話。
ミナミヌマエビとはなんですか?、といった素朴な疑問を持たれた方へ。
ミナミヌマエビとは、日本原産のとても小さな淡水で生息しているエビの事です。
あまりにその体も小さいですし、色も地味な半透明で、商業的な価値もないので、一般的には知られていない水生生物になるかもしれません。
ブラックタイガーなどは異なり、サイズも小さすぎて食用にもなりませんからね。
ただし、水槽をお持ちの方であれば、ミナミヌマエビを知らない人はまずいないでしょう。水槽や水生生物を扱っているところでは、必ず見かける小さなエビになります。
飼育がとても容易なエビの一つ。
飼育も容易ですし、繁殖も爆発的に増えるエビですから、放置しておくだけでどんどん増えていくのが特徴です。
特に夏場の繁殖力は凄まじいものがあり、ミナミヌマエビだけを飼育している水槽であれば、そこら中で、ミナミヌマエビの稚エビが泳ぎ回っている状態になります。
ただし、メダカなどの小さな魚と同居させておくと、あっという間に稚エビは食べられてしまいますので、マツモやアナカリスなどの水草を水槽に入れておくと良いでしょう。
ペットショップでは一匹50円から80円のミナミヌマエビ。
ペットショップなどでミナミヌマエビを購入する場合は、一匹50円から80円前後で売られている事が多いのですが、ネット通販になると、グラム単位で売られている事もあります。
選別すら面倒なので、池のエビをネットですくって、重さで測って売買する釣り餌のような販売方法ですね。
スジエビに襲われるミナミヌマエビ。
そのため、スジエビなどの、異なるエビが混じっている事もあるのですけど、その際にはスジエビを必ず分離して、異なる水槽に入れておかないといけません。
スジエビを隔離しないといけない理由は、ミナミヌマエビが襲われてしまうからです。ご注意ください。
私も、以前は、ネット通販でグラム単位でミナミヌマエビを購入した事が何度かありましたが、必ずスジエビが数匹くらいは混じっていました。
スジエビというエビは、見るからに強そうなエビであり、メダカなどの魚ですら襲って食べるエビですから、水槽内にいた場合は早めに駆除をしないといけません。
爆発的に増えるミナミヌマエビ。
何度かミナミヌマエビを購入していくうちに、勝手に爆発的に繁殖するようになると、その後は購入する事もなくなり、逆に人にお裾分けをする事になります。
その場合は、エサ用としての需要が多いのですけど、あまりに増えすぎても、結果的にその水槽の環境で死ぬだけですから、それなら、欲しい人にあげた方が良いでしょう。
ミナミヌマエビの飼育をしてみませんか?
価格も安くて、日本の河川や沼地のどこにでもいるエビなのに、なぜか知らない人が圧倒的に多いミナミヌマエビですが、自宅の中で小さな自然を作る際には、欠かせない参加者になります。
睡蓮鉢でもいいですし、水槽を設置しても良いですから、何もしなくても繁殖できるミナミヌマエビの飼育を是非してみませんか?