ミナミヌマエビの飼育をしていると、初心者の方や飼育を始めたばかりの方に多いんですけど、ミナミヌマエビが水槽内でひっくり返っているのを見つけてしまい、びっくりして何が起こっているのか分からなくなる人が多くて、結構相談を受けます。
この、ミナミヌマエビが水槽の中でひっくり返っている状態というのは、実は相当危険な状態であり、ネコがひっくり返ってじゃれている状況とは全く異なり、ミナミヌマエビは通常は何があってもひっくり返るエビではないことを考えると深刻なのです。
ミナミヌマエビがひっくり返ってしまって、足だけが動いているような場合は、既に死の宣告を受けている状態であり、ミナミヌマエビがそれから起き上がって復活するようなことはなくて、殆ど100%の確率でその後に死んでしまいますし助かりません。
水槽内でミナミヌマエビがひっくり返ってしまっている場合は、ファイナルファンタジーをご存じの方ならイメージが分かりやすいんですが、その時点で死の宣告を受けていると理解して、他のエビも同様の症状にならないように最善の対策を行います。
ミナミヌマエビが水槽の中でひっくり返ってしまう理由と原因。
初心者の方の水槽でしか見ることが出来ないと言っても過言ではない、ミナミヌマエビが水槽の中でひっくり返ってしまう原因については、殆どが水合わせに失敗しているショックによるものであり、それ以外でひっくり返ることはあまりありません。
もちろん、ミナミヌマエビ特有の病気や寿命、水質の急激な悪化により水合わせ以外の要因でミナミヌマエビがひっくり返ってしまうこともないわけではありませんが、寿命や病気の場合は大変わかりにくいですし、判別をすることは殆ど不可能です。
また、水質が急激に悪化し始めた場合は、弱い個体から徐々にひっくり返り始めますので、その際には早めに状況を確認してから、水槽のろ過フィルターのメンテナンスや水換えなどをしながら、水槽の環境を改善していけば、全滅を防ぐことが出来ます。
ただし、水合わせに失敗をした場合は、既に殆どのミナミヌマエビが死の宣告を受けている状態なので、翌日ひっくり返る個体もあれば数日間から1週間前後の時間をかけてひっくり返る個体もありますけど、結局殆どの確率で全滅してしまいます。
水合わせはミナミヌマエビの初期導入をするにあたって、もっとも重要な工程になりますので、必ず失敗しないように慎重に行うようにしておき、せっかく購入したミナミヌマエビを全滅させないようにこの工程だけは慎重に行いましょう。
ミナミヌマエビをひっくり返さないようにするにはサテライト。
では、初心者の水槽でよく見かけるミナミヌマエビがひっくり返ってしまう症状を防ぐ方法についてになりますが、実はとても簡単で、スドーのサテライトを水槽に取り付けて、サテライトを使ってゆっくりと水合わせをすれば水合わせは完璧に行えます。
ミナミヌマエビがひっくり返ってしまう状態になる人は、恐らくは購入してきたミナミヌマエビをそのまま水槽に入れているのではないかと思いますし、ミナミヌマエビの場合は水合わせさえしっかりしておけば、余程の事情がない限りはひっくり返りません。
サテライトを使った水合わせの方法としては、水槽にサテライトをセットしてから、エアーポンプからエアーをサテライトに送り、水を巡回させる準備ができてから購入してきたミナミヌマエビを水ごとをまとめてサテライトに移動させるだけです。
後は、サテライトの水の循環を最も弱い状態にして、少しずつ時間をかけて水をなじませていけば、翌日には普通に水合わせが終わっていますので、そのまま本水槽にミナミヌマエビを移動させるだけでひっくり返るのを防ぐことが出来ます。
最初の水合わせが原因以外で、ミナミヌマエビがひっくり返ってしまう場合は、水槽の環境がかなり問題がある状態ですから、ろ過機能を充実させるためにも60㎝以下の水槽であればエーハイム2213を取り付けることをお勧めいたします。