一般的に室内に設置している水槽にはろ過フィルターが必ず必要になり、それがない場合は遅かれ早かれ、殆どの魚やエビが死んでいくことになりますので、余程特殊なケースを除き、ろ過フィルターは必ず必要になるのが定説です。
それとは引き換えに屋外に設置している水槽の場合は、適切な個体数の魚やエビの飼育であれば、ろ過フィルターそのものが必要なくて、太陽の光が長時間照射されることにより、自動的に水槽内にろ過フィルターと同等の環境が発生します。
やはり、太陽の光は偉大であり、小さな水槽一つの話を聞いても分かる通り、もし太陽がなければ地球上の全ての生き物が生きることが出来ない事もよく分かる話になりますから、恐竜が絶滅した(実は絶滅していない?)理由も何となく想像ができそうです。
屋外水槽でもろ過フィルターを設置したほうが良いケースもある。
別に屋外水槽にはろ過フィルターが必要ないと言っても、あえてろ過フィルターを設置したい場合や、金魚などの大物を飼育している人、ザリガニや亀などを飼育している人の場合は、ろ過フィルターがあったほうが良いこともあります。
メダカやミナミヌマエビ、ドジョウの飼育でしたらろ過フィルターは必要ないのですが、狭い環境の中にザリガニや亀、金魚等を多めに飼育している場合は、水量が少ない場合はろ過フィルターを設置しておいたほうが安心感があります。
その場合、どのようなろ過フィルターを設置しておけばよいのかと言えば、先ずエーハイム2213のような外部式ろ過フィルターを屋外に設置することは全くおおすすめできませんし、上部式ろ過フィルターも同様にお勧めできません。
これらのろ過フィルターは室内で利用することを前提に設計されていますので、屋外の雨風にさらされる状態で電源ケーブルを差して利用していると、太陽の紫外線や雨風で遅かれ早かれ壊れることになりますし、漏電などの危険性もあります。
屋外に設置できるろ過フィルターは底面濾過か投げ込み式です。
屋外に設置するろ過フィルターというのは、基本的にろ過フィルターそのものが電力を使用しない事が大前提になり、雨風にさらされても太陽の紫外線にさらされても安定して長期間に渡って動作する条件を満たしておく必要があります。
その条件を満たすろ過フィルターというのは、ご存知底面ろ過フィルターと投げ込み式の水作エイトやロカボーイ等のエアーポンプから排出されるエアーをつかって水を循環させて濾過を行うような遠隔操作系のろ過フィルターになります。
また、屋外水槽で利用されている濾過フィルターは殆どがこのどちらかであり、エアーポンプから眺めのチューブを接続して、遠隔に設置している水作の水心のようなエアーポンプを使って、安全な場所から稼働させることになります。
メダカの飼育であれば屋外水槽へのろ過フィルターは趣味の世界。
底面濾過フィルター、投げ込み式のろ過フィルターを見ればわかりますが、どちらも大変シンプルな構造であり、単に空気の力で水を巡回させて濾過能力を得るのですが、屋外水槽ではこの2つのろ過フィルターはかなりの威力を発揮することになります。
私も屋外水槽にて底面式のろ過フィルター、投げ込み式のろ過フィルターの両方を使っていますが、多めのメダカやミナミヌマエビを入れていても、水槽は安定して動作していますので、屋外水槽であっても採用するメリットは十分あります。
ただし、別に屋外水槽の場合、荒木田土や赤玉土を敷き詰めて、ある程度の大きさの発泡スチロールを水槽として使った場合、メダカやミナミヌマエビ程度の飼育であれば正直ろ過フィルターの追加は必要ありませんので、多分趣味の世界の話になりますね。
次回以降で、屋外水槽にろ過フィルターを設置する方法についてご説明します。