8月も終わりになると、その年の一番暑い時期が続く訳ですが、この頃になると水槽の中で飼育しているミナミヌマエビが爆発的に増えてきていて、水槽内の至るところでミナミヌマエビの姿を見る事になります。
まあ、増える条件としては、屋外にてミナミヌマエビの単独飼育をしていて、ある程度大きめの水槽である必要はあるのですけど、そのようなミナミヌマエビが爆発的に増えるような環境で飼育をしていた場合は本当にびっくりするくらいミナミヌマエビが増えています。
数匹が短期間で数百匹まで増えているミナミヌマエビの繁殖力。
室内水槽の場合は、どのような飼育環境であっても、屋外ほどの爆発的な繁殖はしないのですが、キチンとした水槽管理をしているのであれば、室内環境であってもいつの間にかミナミヌマエビは沢山増えているはずです。
ただ、水槽の限界の個体数を超えた場合は、自然とその環境にあった個体数まで落ち着くようになるのですけど、例えば屋外に設置した発泡スチロール水槽の中に数匹程度飼育していたミナミヌマエビが数百匹になっていれば、誰でも驚くかとは思います。
メダカよりも断然簡単に飼育繁殖ができるのがミナミヌマエビ。
そのような感じで、メダカとは異なり、親個体と稚エビの水槽を分ける必要もなくて、単純に屋外に設置している水槽に入れておくだけで増えていくミナミヌマエビたちですから、メダカよりも全然飼育と繁殖は楽なんですね。
屋外の環境にて、ミナミヌマエビの単独飼育で注意するのは、ボウフラの発生元にならないように、定期的にそれを確認することと、蒸発した水を追加することくらいであり、餌は与えなくても良いし、濾過フィルターも不要というお手軽さです。
ただし、飼育と繁殖がとてもお手軽な分、あまりに増えすぎてしまったミナミヌマエビを見て、これからこんなに沢山のミナミヌマエビをどうしたらいいのか?、と悩んでしまう人もいるかもしれませんが、ミナミヌマエビの場合はどうした良いのでしょうか?
増えすぎたミナミヌマエビは川に放流しても大丈夫なの?
ミナミヌマエビの場合は、元々人が飼育している個体であっても、人なつくことが全くなくて、常にマイペースで生きている為、メダカのように人に懐いてしまって、人の姿を見たら水面に集まってくるようなことがありません。
その為、自然の川に放流しても、何の問題もなくそこで生きていくことができるでしょうから、人が育てたメダカのように、あっという間に他の天敵の餌になってしまうことも普通はありません。
まあ、ミナミヌマエビ自体が他の生き物から見れば、完全なご馳走になってしまう存在ですから、放流する場所によってはすぐに捕食されてしまうのかもしれませんが、その辺の隠れ家が多い場所に放流するのでしたら、放流後に即襲われることもないでしょう。
ですから、増えすぎたミナミヌマエビの場合は、メダカと違ってあらゆる環境に適用していきますので、そちらについては問題はないのですが、生き物を川に放流する場合は、本来そこに生息していない生き物を放流しようとした場合、色々な問題が発生する場合があります。
ミナミヌマエビを川に放流しても警察に逮捕されることはありません。
ミナミヌマエビの場合は、ブラックバスやウチダザリガニのように特定外来生物に指定されているようなことはありませんから、川に放流して警察に逮捕されることはないのでしょうけど、やはり倫理的な問題は出てくるかと思われます。
知らない方もいるかもしれませんが、ブラックバスを放流使用して、生きたまま輸送しているだけで警察に逮捕されてしまいますので、放流や生きたままの移動に関しても、必ず自治体の許可が必要になっています。
このような場合は、河川を管理している自治体に連絡をしてミナミヌマエビを放流しても良いのか?の確認をとり、それで問題なければ放流をするようにしておき、問題があるのであれば、放流はしない判断をとったほうが良いかと思います。
釣り餌のミナミヌマエビはその場で捨てられる事も多い。
ミナミヌマエビの場合は、釣り餌として釣具屋で普通に販売されている為、それを購入した釣り人が余ったミナミヌマエビを釣り場に捨てて帰る事例が沢山ありますし、本来は生息していなかった川に固定して増えすぎても、今のことろはあまり問題にすらなりません。
別に生態系に問題を発生させるような状況になっていないと言いますか・・、殆どの人がミナミヌマエビの存在そのものに関心がない為、何が起こってもスルーされているような感じなのですけど、やはり遺伝子的な問題もある為、その川で捕獲した個体の子孫以外の放流はやめておいたほうが無難ですね。