飼育が容易なのにドジョウが一般受けしない理由

日本原産であり、最も飼育がしやすい魚であるドジョウについて、色々な人にお勧めしているのですが、やはりなかなかドジョウの飼育を始めたい方はいないのが現状なので、ドジョウを飼育するメリットについて少々書いてみたいと思います。

人間は興味がないとかメリットがないと感じた場合、そのような振る舞いを行う事はありませんから、ドジョウの飼育が大変容易であると説明しても、特に必要としていない人の方が圧倒的に多い為、結果的にマイナーな魚になっている状態です。

 

 

ドジョウを飼育するメリットはそのままデメリットにもなります。

 

ドジョウを飼育した場合の一番のメリットと言えば、何と言っても飼育のし易さであり、淡水魚の中でも寿命が長いと言った話なのですが、逆に言えば、本気で飼育をしたい人でない限りはそれがデメリットになる場合があります。

初心者の方の場合、寿命が10以上であり、なかなか死ぬ事すらない魚であり、別に珍しくもないし希少価値もないドジョウですから、これで興味を持てと言われても普通の人は興味すら持ちません。

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ドジョウは寿命が長くて大きくなるので敬遠する人が多い?

 

丈夫で長生きするドジョウですから、メダカのように数年で世代交代をすることもなく、10年以上生きることが普通な訳であり、それに伴い体も大きくなりますので、人間は10年も経過すれば、生活環境が大きく変わることも珍しくありませんからね。

ただ、ドジョウの場合、ナマズのように巨大になる訳ではなくて、せいぜい15cm前後の大きさですから、それほど面倒な魚でもないのですけど、60cm水槽の環境がやっとの人の場合でしたらそれでも十分に大きいと言えます。

メダカの場合は数年で寿命を迎えることや、体のサイズが小さい事、見た目が可愛い事もありますので、多くの人に受け入れられているのですけど、ドジョウは残念ながら寿命が長い事、飼育が容易な事位しか優位性がありません。

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ドジョウが希少価値が大変高い魚であれば話が変わってくる?

 

仮にドジョウがポケモンに出てくるレアモンスター位珍しいものであり、遥か彼方のエウロパという星で生息しているような大変希少価値が高い魚でしたら、恐らく多くの人がドジョウに数億円、数十億円の価格を付けて取引されるはずです。

エウロパというのは、太陽系の中で地球以外で唯一生き物が存在しているとされている星であり、チムニーと呼ばれている地球の深海の中にある生き物が生息している環境があるのではないかと囁かれています。

ただし、エウロパに海があると言っても、数キロにわたる氷に阻まれているらしくて、実際にその氷を突き破って海の中を調査しようと思ったら後、数百年、数千年の未来でないと実現は難しいかもしれません。

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初心者がドジョウとメダカを選んだ場合はまずメダカになります。

 

結局のところ、色々な人にドジョウの飼育の魅力を伝えても、商業的価値が全くない事が最も人の興味を引かない理由であり、それならば可愛くて飼育もしやすいメダカの方が遥かに良いというわけなのです。

初心者の方がドジョウを飼育するのであれば、メダカやミナミヌマエビを選ぶのは当然であり、中級者になればレッドビーシュリンプやアジアアロワナの飼育をするでしょうから、ドジョウを選ぶ人はなかなかいません。

色が白いホワイトドジョウのような変わったドジョウが誕生すれば、ある程度需要があるのかもしれませんが、これまでにヒメダカのような黄色いドジョウは誕生しても真っ白なドジョウはまだ誕生していないと思いますからこれも難しい。

ドジョウはアクアリウム初心者の方の心をつかむ要素が殆どなくて、飼育がしやすくで寿命が長いといったメリット自体が見向きもされない事から、これが改善されない限りは今後もマイナーであり、大型魚の餌として扱われる事になりそうです。

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