日本原産の魚の中で、最も強い生命力を持っている魚といえば、メダカではなく、魚ではありませんけどミナミヌマエビでもなく、あの細長い独特の体型をしたドジョウになるのではないでしょうか?
確かに金魚とか鯉も水の汚れや環境の変化には大変強いんですけど、あらゆる環境に適用して、干ばつで水が干上がりそうな状態でも土の中に潜って冬眠するらしく、その環境でも最後まで生き抜く事ができるのはやはりドジョウになります。
メダカや金魚、コイなどはそうなったら死んでしまいますからね。
ドジョウと肺魚は栄養価が高い保存食?
田んぼの水が無くなった際には、土の中に潜って冬眠をしながら、また水が満たされるまでその場所でじっとしているらしくて、田んぼの土を掘るとドジョウが出てくる事もよくあるそうです。
他の魚でこんな事ができる魚は日本には中々いませんけど、強いて言えば、ドジョウよりも生命力が強そうな古代魚である、膜を作って地中で冬眠する肺魚くらいなものでしょうか?
肺魚の場合、現地で実際に見た訳では無いのですけど、冬眠という表現が正しいのかどうかは分かりませんが、土の中で膜を張って眠っている際に、水を満たせばそのまま普通に動き出すそうなので、面白い話です。
ドジョウの強い生命力はそのまま栄養価に反映?
ですから、ドジョウの場合、メダカを含む一般的に強いとされている魚が生きれないような環境でも平気で生きていけますから、その生命力は大したものなのです。
ドジョウはその生命力の強さから食べると大変栄養価が高いとされていて、健康的な面から見てもドジョウを食べる事は良い事らしいのですが、ウナギのようにどこでも購入できて、どこでも食べれるような状態で無いのが残念です。
東京の浅草などのどぜう鍋の専門店にいかないと、中々その辺で人が食べる目的のドジョウを見かける事すらありませんから、マニアックな食材のようになっています。
まあ、ドジョウの場合、初心者の方が飼育をすると、大抵は水槽から脱走して干からびてしまって死んでしまう事故が多いのですけど、水槽の中にいる限りでは、ちょっとやそっとでは死ぬ事はありません。
夏の時期にスーパーで見かけたらドジョウを購入しよう。
夏の暑い時期になると、スタミナ回復を兼ねてウナギが大体的に売られるのですけど、ウナギの場合はちょっとやりすぎでは?、と思えるくらいどこでも大量に売られていて、絶滅の心配すらあるくらいになっています。
しかし、ドジョウの場合はウナギとは異なり、飼育や繁殖が容易におこなえますから、やろうと思えば大量生産もそれほど難しく無いのかもしれませんけど、いかんせん、需要が無いのであまり大規模に売られていません。
それでも、夏になればスーパーでドジョウが生きたまま売られている事が多くて、あまり購入している人を見かける事はありませんけど、身近な場所で安くドジョウを購入できる機会があります。
ドジョウをさばくのは結構大変なので、結局どぜう鍋が多い?
やろうと思えば蒲焼にもできるのですけど、ウナギと比べると体が小さいため、さばいたり調理をするのがかなり大変ですから、そのまま、みりん、しょうゆ、砂糖などを使って、どぜう鍋にする人が大半なのかもしれません。
どぜう鍋の作り方はとても簡単で、カツ丼を作れる人なら誰でも簡単に作れますが、臭みを消すために味付けや薬味はより多めになるのが特徴でしょうか?
興味があれば、スーパーでドジョウを見かけ次第購入して持ち帰ってみるのも良いかもしれませんし、価格がペットショップなどよりは大幅にやすいですから、そのまま飼育しても良いかもしれませんが、食用のドジョウは中国産の大きなドジョウの場合があります。
個体差によるのですけど、外国産のドジョウの場合、メダカやミナミヌマエビを積極的に襲う場合がありますので、飼育用として購入する際には注意が必要です。