オトシンネグロの稚魚|100%近い生存率確保にはサテライトL

オトシンネグロの稚魚の飼育について、色々と書いてきましたが今回が最終回です。

長期間において飼育していても全く産卵活動すらしない、謎の魚であるオトシンネグロに産卵をさせる方法はダイナミックな水換えであり、恐らくは本来の生息域ではその世に急激に水質が変わるような時期があるのではないか?といった話。

また、成魚はコケやプレコタブレットなどの植物性の餌を好んで食べるのですが、稚魚は植物性の餌は全く食べずに、ブラインシュリンプが用意できないと飼育する事すらできないといった変わった魚。

まさか、親と稚魚で食べる餌が全く違うと言った話は、メダカの飼育や繁殖しかした事のない方でしたら、驚かれるのかもしれませんが、稚魚のサイズが小さい場合や、その形状が親と全く違う場合などは、案外こういったケースはよくあります。

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オトシンネグロは想像以上に多くの卵を産卵するのです。

 

普通に飼育をしていると全く産卵活動すらしないオトシンネグロなのですが、一度産卵活動を始めると、結構多くの卵を産み付ける為、3匹のオトシンネグロからでも100匹単位の稚魚が生まれてくる事になります。

自然界ではこれくらいの個体数を生んでいかないと、殆どが生き残れないのでしょうから仕方がないのかもしれませんが、人工的に水槽で飼育する場合はすべての稚魚を隔離していくと結構な個体数になります。

一部の稚魚だけを隔離して、その他は餓死覚悟で放置しておくのもいかもしれませんが、普通の人ではそういった対応はできずに、心配ですべての稚魚を隔離していくのが普通ですから、隔離している水槽には多くの稚魚が泳いでいる事になります。

ここで、将来的にある問題が発生する為、最初からサテライトLを2個ほど用意しておくとあとあと便利になりますので、スドーのサテライトはオトシンネグロの稚魚の飼育の際には大変おすすめです。

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ブラインシュリンプを毎日食べる稚魚の成長速度は想像以上に早い。

 

オトシンネグロの稚魚というのは、親と同じコケとかプレコタブレットを全く食べない為、動物性の餌であるブラインシュリンプを毎日沸かして与えないといけません。

この、ブラインシュリンプを毎日沸かす事自体が結構面倒なのですが、これをしないとオトシンネグロの稚魚は餓死してしまいますから、必ずやる事になる工程です。

ミジンコなどは、泳ぐのが早くてオトシンネグロの稚魚では捕食が難しい場合がほとんどですし、大量に安定して用意するのも容易ではない為、動きが遅くて安定して大量に用意で生きる餌はブラインシュリンプ一択になります。

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稚魚が親が食べないブラインシュリンプを食べる理由とは?

 

稚魚が動物性の餌を食べる理由については定かではありませんが、恐らくは急速に体を大きくしないと生き残れない為、どのように栄養価の高い動物性の餌を食べているのではないかと思われます。

その結果、透明なオタマジャクシのような形状をしていた小さな稚魚は、段々と親に近い黒っぽい色の魚のような形状になっていき、その間にも大量のブラインシュリンプを毎日朝晩食べ続ける事になります。

この時の成長速度はかなり早くて、最初はサテライトL一個で十分だと思っていても、あっという間に2個でもきついかな?と感じるくらいになっているはずです。

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60cm水槽にサテライトLを2個つけた飼育が稚魚の生存率が高い。

 

一般的に稚魚の飼育というのは、小さな隔離水槽を用意しておき、その水槽にスポンジフィルターなどをつけて、成長するまで飼育をする事が多いのですが、オトシンネグロの稚魚の場合はサテライトLを最初から使ったほうが良いのです。

その理由は、ブラインシュリンプを大量に餌として使う上に、プレコ系の魚ですから水を汚す頻度が多くて、成長速度も早く、小型水槽の場合は頻繁に水換えをしないと、稚魚が全滅してしまう恐れがあります。

それと引き換え、60cm水槽にエーハイム2213を2機、3機つけておき、水槽クーラー、ヒーターで温度管理を完璧にしている本水槽にサテライトLを2個使って、そこで稚魚を飼育していると水質が安定して水の汚れに強い環境になります。

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本水槽の濾過フィルターを利用して稚魚の生存率を大きく高める。

 

60cmの本水槽の中に、メダカやミナミヌマエビ、レッドビーシュリンプなどがそれなりに入っていれば、サテライトLの排水溝からどうしても溢れ出るブラインシュリンプをかたっぱしから餌として食べてくれる為、水も汚れません。

ブラインシュリンプというのは、サテライトの排水溝をウールで厳重に塞いでいても、その隙間をすり抜けるくらいですから、それらが本水槽に溜まっていくと、水質悪化につながるのですが、メダカはブラインシュリンプが大好物なので、ほとんど食べてくれるのです。

小さな透明なオタマジャクシのような稚魚も、ブラインシュリンプを沢山食べて成長していくにつれて、サテライトLの中で100匹位がそうなる訳ですから、最初にスポイトで隔離した時はよくても、この状態になると強力な濾過フィルターが必要になる訳ですね。

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増えすぎたオトシンネグロはプレゼントすると結構喜ばれます。

 

毎日のように稚魚の飼育用の水槽の水換えをするのが面倒であるとか、それができない人のほうが多いでしょうし、60cm本水槽にエーハイム2213を2機、3機くらいつけておけば、稚魚が100匹位成長しても、特に問題なく水を回すことができますので安心です。

ただ、稚魚が1.5cmを超えてくると、流石にこの環境では飼育が厳しくなりますし、その時点で親と同じコケやプレコタブレットを食べるようになりますし、メダカに襲われることもありませんから、段階的に本水槽に移動させていくと良いでしょう。

この際にも、サテライトなら、水あわせが必要ない為、とてもスムーズに移動させることができます。

100匹位の稚魚すべてが5cmくらいまで大きくなると、流石に60cm水槽ではきつくなりますから、オトシンネグロは値段も案外高くてコケ取り用に便利ですから、欲しい人が結構多いので、ご友人にプレゼントするとか、他の水槽に移動させていくと良いでしょう。

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