最近、アクアリウム業界でも価格が高い蛍光灯ではなくて、価格が安くて省電力のLED照明が大量に販売されていて、能力的には蛍光灯には全く勝てないLED照明ですが、お手軽で価格も安く消費電力も低く、見た目が明るいので主流になりつつあります。
水槽用の照明としては最も優れているのがメタハラと呼ばれている車のヘッドライトのようなとても明るい照明で、見た目もとても明るいのですが通常の蛍光灯照明では育成が難しい水草やサンゴのミドリイシ等を水槽で鑑賞するためには必須の照明器具です。
やはり、消費電力がとても低く、波長とか紫外線などの人間の目には見えない問題があるとはいえ、見た目がとても明るくて価格が安いLED照明は魅力的で、あとフラットでシンプルなデザインの照明が多いですから、LED照明が人気が出るのは当然ですね。
LED照明で育成出来ない水草?ヘアーグラスショート。
これまでLED照明を使って色々な水草を育成してきましたが、室内では中々育てるのが難しいと言われるホテイアオイであっても、水量を最大にしてコトブキフラットLEDを2台から3台設置しておけば、綺麗に育つというか増えすぎて困るくらいになります。
基本、LED照明の使い方としては、光量が足りないと思ったら、同じメーカーのLED照明を追加すればよく、例えばコトブキフラットLEDを1台設置してみて、イマイチ暗いと思ったり、水草の調子が良くなければ、更にもう1台追加すれば良いだけなのです。
60㎝規格水槽の場合、最大3台のコトブキフラットLEDを設置できますが、通常は2台までにしておかないと餌やりとかメンテナンスに支障が出ますので、3台設置するのは余程の状況が発生した時だけなのですが、それでも育成が難しい水草があります。
メジャーな水草のヘアーグラスショートはLEDでは無理?
特別扱いが難しいレアな水草でもなく、強力な照明であるメタハラが必要になるミドリイシのような扱いが難しいサンゴでもなく、ごく一般的にどこでも販売されているヘアーグラスショートという、芝生のような水草があるのですが、これが結構難しいです。
蛍光灯の照明でしたら新品のソイルを入れ、エーハイム2213を3台程可動させた60㎝水槽でしたら全然綺麗に育ってくれるのですが、コトブキフラットLEDを設定した水槽では投入初期こそ綺麗に育ってくれるのですが、その後次第に水槽から消えていきます。
何回コトブキフラットLEDの水槽で育成してもヘアーグラスショートをソイルに敷き詰めて綺麗な芝生のようなレイアウトにしたくても、最初だけで数カ月後にはハゲ山のような状態になっているので、LED照明ではかなり育成が難しい水草だと感じてます。
ヘアーグラスショートはCO2と肥料も必須になる話は本当です。
ヘアーグラスショートを育成する場合、ソイル全体に敷き詰めれば、それは幻想的で芝生のようなレイアウトになりますので、是非チャレンジしようと思う人もいるでしょうし、価格も安いですしどこでも入手可能なので、結構購入する人が多い水草ですね。
その際にアクアリウムショップの店員さんから、ヘアーグラスショートはCO2(二酸化炭素)と肥料が必要、LED照明では綺麗に育てるのが難しいって説明をされることがあるかもしれませんが、それを無視して水槽で育成をしても大抵は育ってくれません。
逆に言えば、メタハラまでは必要ありませんが、蛍光灯のテクニカのような明るい照明、ソイル、CO2、肥料があり、エーハイム2213を可動しておけば誰でも簡単に育成できることが可能な水草なので、それを把握してから購入した方が無難と言えます。
これまで肥料なし、CO2ナシ、新品ソイル、コトブキフラットLED3台、エーハイム2213が3台、水槽クーラー及びヒーターで年中水温25度に設定した環境にてヘアーグラスショートを何度も育成しようとしていますが、ことごとく失敗している今日此の頃。