ネットのニュース配信を見ていたら、なんでも池袋のサンシャイン水族館の大型水槽「サンシャインラグーン」で飼育している海水魚が大量死してしまったようで、1000匹以上の魚が死んでしまっている状況で水槽はほぼ壊滅状態になっているようです。
なんでも、サンシャインラグーンの水槽で飼育している魚が白点病のような病気になってしまっていたらしくて、大量の薬品を投入してこの水槽全体で治療をしていて、効率よく治療するために、泡で水槽のフンや汚れを除去する装置を完全停止してそうです。
サンシャイン水族館には何度も言ったことがありますけど、バックヤードには入ったことがないのですが、泡でフンや汚れを除去する海水水槽で使う装置といえば、プロテインスキマー位しかありませんので、まずプロテインスキマーを停止している筈です。
サンシャイン水族館で大型水槽の飼育魚が大量死した原因?
今回のサンシャイン水族館では、薬品を使うために泡を使って海水を綺麗にするろ過装置を停止させていたとのことですので、根本的に水族館でこのような管理方法をしていて大丈夫なのか?と思いますし、ろ過装置を停止したらどうなるか位は分かります。
家庭用の水槽に設置するプロテインスキマーでも、それを完全に停止すると水はドンドン汚れていきますし、大型の海水魚の場合は大量の魚やペレット等を餌として水槽に放り込みますので水の劣化具合が半端ではないですから、殆ど管理者側のミスですね。
水族館の巨大な水槽の管理法と家庭用の水槽の管理方法は異なるのかもしれませんが、基本的には病気になった魚は個別に隔離をして治療をしないと、大量の薬品でどのような影響が出るかもわかりませんし、ろ過装置を停止させるのはやはり問題ですね。
そもそもプロテインスキマーって一体どのようなろ過装置なの?
ここで、ニュースで掲載されていた泡を使って海水を綺麗にするろ過装置は間違いなくプロテインスキマーかそれと同等の性能を持つ巨大なろ過装置になるのでしょうけど、泡を使って水を綺麗にするってのがちょっと分かりにくい人もいるかと思います。
プロテインスキマーは海水専用のろ過装置のことで、エアーレーションを行うと海水では泡が発生して汚れを泡が持ち上げながら物理的に水槽から汚れ(フンや食べ残し等)を綺麗に除去してくれるろ過装置のことで、これがあると全然水槽の管理が違います。
仮にプロテインスキマーを停止してしまうと、海水の中にドンドン汚れが溜まっていくことになりますので、ミナミヌマエビやメダカの飼育をしているのとは桁が違う海水水槽で飼育する大型魚にとっては、その汚れによる悪影響はとても大きいのです。
実際には薬品の入れ過ぎとかやり方を間違ったのかもしれません。
サンシャイン水族館の巨大水槽「サンシャインラグーン」のろ過装置が全体的にどのような仕組みなのかわからないのでなんともいえませんけど、プロテインスキマー以外にも別途で稼働しているろ過装置が複数あるような気がしていますし多分あるでしょう。
その場合、プロテインスキマーのみを完全停止したとしても、他のろ過装置が正しく機能しているのであれば、飼育している魚が1000匹以上も死んでしまうとはちょっと考えにくいこともありますから、もしかしたら薬品の量も間違えたのかもしれませんね。
結局、こういった大手の水族館では考えられないトラブルが今回発生していて、その原因はどう見ても管理者側にあるとしか思えませんし、万が一都合が悪い内容であれば一般公開しない可能性もありますから、プロテインスキマー以外の要因かもしれません。
サンシャイン水族館の最後にあるクリオネ水槽は無事だと良いのですが・・・。