メダカの飼育を始めたばかりの人なのですが、飼育が安定して稚魚を孵化させれる状態になりメダカの稚魚を2ヶ月間で大人にしたいのですが、その方法があるのであれば教えてくださいとの質問をいただきましたので、こちらについて回答したいと思います。
メダカを2ヶ月で大人にするという意味は、大きく育てる事と産卵を開始することを意味しているのだとは思うんですけど、大きく育てる事は可能であっても、産卵開始をするのは流石に2ヶ月では厳しいと思いますので3ヶ月後を見ておいたほうが良いです。
メダカの飼育を2ヶ月で大人にさせる方法は別に難しくはないのですが、水温管理と餌の用意が面倒になりますので、それに対応可能かどうかで実現の有無が変わって来ますし、メダカの個体差も大きく影響する為、必ず2ヶ月で大人になるかは分かりません。
メダカの稚魚を2ヶ月で大人に成長させる方法は?|質問回答
では、メダカの稚魚を2ヶ月で大人に成長させるにはどうすればよいかと言えば、大凡で以下の3つの条件が揃っている必要性があります。
(1)水温が28度前後で照明とろ過フィルターが適切に管理された水槽環境。
(2)ブラインシュリンプを毎日大量に孵化させてメダカに与え続ける。
(3)メダカの遺伝的な成長速度の個体差で体の大きな個体の稚魚である。
水槽の濾過環境や水温はとても重要なのですが、管理されたメインの水槽があるなら、そこにサテライトLを取り付けておけば全てが完了しますので問題はありませんが、ブラインシュリンプを毎日大量に孵化させて与え続けるのは結構手間がかかります。
ブラインシュリンプを毎日大量に孵化させて殻の分離は面倒です。
水温や水槽環境については、メダカの飼育と繁殖が安定して行えるようになった人であれば別に難しい話ではありませんし、既にその環境があるでしょうからそのまま利用するかサテライトLを追加すれば良くて水温の管理もヒーターやクーラーで行なえます。
ただし、ブラインシュリンプの毎日の大量孵化だけは、飼育者が行わないといけませんので、2ヶ月間に渡ってこれをやり続けるのはかなりの根気と我慢強さが必要になりますしメダカが成長するに合わせてブラインシュリンプの量も増やさないといけません。
実際にやってみると分かるんですが、メダカの稚魚はブラインシュリンプがないと生きることさえ出来ない、インペリアルゼブラプレコ等の希少な魚の稚魚とは異なり、別にメダカの餌を粉末にして与えても成長してくれますので、途中からかなり面倒です。
ブラインシュリンプを大量に与え続けるとメダカの成長も早いです。
毎日ブラインシュリンプを孵化させて、メダカに与え続けると水温が28度位なら成長速度が特に早くなりますので、後はどれだけ早く成長するかについては、メダカの稚魚の個体差によるものも多くて、この環境がメダカを最も早く成長させる方法です。
メダカの稚魚を飼育していると大きさが極端に異なる状況になることが多く、不思議に思う人もいるかもしれませんが、あれは限られている餌を食べるのが得意な個体が片っ端から優先的に水槽内の餌を食べているため、他の稚魚よりも成長速度が早いのです。
ブラインシュリンプの場合、大量にサテライトLの中に投入すると、それを見たメダカの稚魚たちは、我先にとブラインシュリンプを食べ始めるのですが、サテライトLの中に大量に泳いでいるブラインシュリンプは動きも遅くて稚魚も食べやすいのですね。
ブラインシュリンプの独特の動きを見て、メダカの稚魚は更に食欲を増すのかもしれませんけど、大量に孵化させたブラインシュリンプをサテライトLで飼育しているメダカの稚魚水槽に入れて見ると、稚魚の反応が他の餌とは異なりますのでお試しください。