コケ取り能力が大変高い貝と言えばヒメタニシになるんですけど、見た目が地味なことは草食系の餌しか食べてくれないこと、若干飼育が難しいことからあまり人気がないのか、コケ取り用の貝といえばピンクラムズホーンの方が有名で人気があります。
こちらのヒメタニシについて、飼育の際の餌に昆布を与えても良いの?と相談を受けたのですが、昆布は確かに植物性の食品ですからヒメタニシの餌に最適なのかと思うかもしれませんが、信頼できる昆布が入手出来ない限りあまりお薦めはできません。
昆布自体は栄養価が高い植物性の食品ですから、添加物や塩分などが添加されていない昆布を入手できるのなら別でしょうけど、普通の人では入手が難しいことや価格が安くないこともあり、最初からプレコタブレットを餌として購入した方がお得になります。
ヒメタニシの飼育|餌に昆布を使って育てても大丈夫なの?
世の中にはヒメタニシに昆布を使って飼育をしている人もいるかもしれませんが、その餌と使っている昆布と同じような昆布が簡単に入手できるとは思えませんし、個体差などもあることや塩分濃度が高い昆布を使ってしまうと水槽に悪影響が出てきます。
もし、ヒメタニシに昆布を与えて育てている人がいるのであれば、どのようなルートで購入した昆布を与えているのかをよく確認して、その商品名と購入先がわかれば一度購入してみて試しに使ってみればよいでしょうけど、普通の人にはお勧めは出来ません。
コストパフォーマンスから見ても、昆布は一般的に人が食べる食品ですから、価格も安くないので、昆布をヒメタニシに食べさせて何かしらのデータを取得するような特殊な研究でもしているのでない限り、やはり、プレコタブレットが最適な餌になりますね。
ヒメタニシは自然界なら昆布もバリバリ食べるのでしょうけど・・・。
田んぼや川などに昆布を沈めていれば、ヒメタニシが集まってきてバリバリ食べたり、ザリガニもやってきて昆布を食べるのでしょうけど、狭い水槽の中では塩分濃度が高い昆布を頻繁に餌として使っている場合、塩分が水槽に溶け込んでいく恐れがあります。
ですから、自然界でヒメタニシが昆布を食べているのを見て、安心してしまいスーパーで昆布を買ってきて水槽に昆布を放り込んでしまうと、水槽全体や水草などに悪影響を与える可能性もありますし、長期的に利用していると淡水水槽にはよくありません。
特に水草は塩分にシビアな品種も多く、水草水槽に昆布を投入することによる悪影響を与える可能性がある以上、水槽で飼育しているヒメタニシに昆布を餌として与える場合は、単独飼育で隔離した環境で、あくまで研究用として実験的に利用が良いですね。