メダカの産卵シーズンが始まり、メダカが一斉に産卵活動を始めると毎日のように大量に卵を生み始めますので、飼育者が意図的に隔離を行い卵を天敵がいない環境で孵化させ始めると大量のメダカの稚魚が誕生してくることになります。
その数はハンパではありませんので、最初に見た時は驚くかもしれませんが、実際には飼育している水槽の大きさに合わせて適切な個体数以外は生き残れない仕組みになっていますので、多くのメダカの稚魚を育てたい場合は水槽を増やすしかありません。
この水槽を増やすという選択肢が実は一番難しくて、どれだけ広い庭があっても無限に水槽を増やせる訳ではありませんので、必ず設置できる水槽には限界がありますから、可能な限り水槽を増やせる人でも無限に増やせる人はいないのです。
サテライトでメダカの稚魚の飼育場所を追加で確保する。
基本的に、メダカの稚魚の飼育は屋外の水槽、特にグリーンウォーターの水槽で行ったほうが良いと言われていて、これはグリーンウォーターの水槽は植物性のプランクトンが大量に発生しているので、メダカの稚魚の餌に困らない事が多いからです。
ただ、そうはいっても屋外に設置できる水槽にも限度がありますから、その場合は室内に設置している水槽を使えばメダカの稚魚を100匹位は飼育できる環境が簡単に用意できますので、60㎝水槽があるのであれば、サテライトLを2個取り付ければ良いです。
たかが100匹かもしれませんが、これ以上水槽が増やせない環境になると、この100匹の稚魚は孵化をしたとしてもすぐに死んでしまう訳ですから、だったら室内の水槽にサテライトを取り付けて折角なので飼育して行けばよいだけですからね。
※100匹はサテライトLを2本取り付けた場合のほぼ限界値です。
サテライトLを2個取り付けると60㎝水槽の横幅限界までのスペースを専有して水作のプロホースを使った掃除をする際の邪魔になってしまいますので、それが面倒ならサテライトLとサテライトSを取り付けておくとメンテナンスも幾分楽になります。
サテライトでメダカの稚魚の飼育の生存率を高くする方法。
スドーのサテライトを使ってメダカの稚魚を飼育すれば、飼育できる限界数を若干増やすことが出来ますし、何より室内での飼育を行うことにより、メダカの稚魚の成長を室内で確認できるメリットがある為、ある意味観賞用に適した環境なのですが・・・。
室内でメダカの稚魚を飼育する場合、やり方によっては生存率が下がってしまう事も多くて、一番良いのは丸いプラケースを水槽に浮かべて、その中でメダカの稚魚を飼育することなんですけどひっくり返ることも多く慣れていない人には難しい事もあります。
それで、お手軽で事故が少ないサテライトでメダカの稚魚を飼育すれば誰でも簡単に飼育ができるんですけど、排水口の部分に上部フィルター用のウールをカットしたものを取り付けて、メダカの稚魚が本水槽に流されないようにだけ注意しておきます。
後は、サテライトでメダカの稚魚の生存率を高くする方法としては、とても簡単でサテライトの蓋をしないことであり、サテライトでメダカの稚魚の飼育をする場合は蓋を取り外した状態で飼育をすることにより、生存率を誰でも高くすることが出来ます。
サテライトの蓋をしないとメダカの稚魚の生存率が高くなる理由。
その理由についてもとても簡単で、メダカの稚魚に与える餌がとても細かい粉末状の餌になるため、どれくらいの餌を与えたのか、餌を食べているのか蓋があると大変わかりにくくて、餌を与えにくいため、だったら蓋なんかいらないってだけの話です。
蓋を外すとサテライトのエアーの水滴が飛び散ると思うかもしれませんが、メダカの稚魚をする場合は、エアーの量を最大限に絞って利用しますので、その心配は全くありませんし、エアーが飛び散るくらいの設定だとメダカの稚魚は生きていられません。
単純にサテライトの蓋をしないだけの簡単な方法ですので、是非試してみて下さい。
私はこの方法でサテライト内で飼育しているメダカの稚魚の生存率をほぼ100%にしていますけど、当然本水槽にエーハイム2213を3機取り付けて最高の水を維持する環境を作っているのは言うまでもありません。