アンコウを生きたまま入手するのが難しい|メダカとの違い

メダカの飼育と繁殖が安定してきて、次はアンコウの飼育もやってみたいご相談なのですけど、正直言ってメダカの飼育が安定している位の一般の人にアンコウの飼育は全くもってお勧めできません。

アンコウをペットとして飼育すること自体がかなり特殊な話だと思った方が適切です。

そもそもなんですけど、アンコウの飼育をしている人って世界規模で見ても、一体どれ位の人がいるのか分かりませんけど、個人レベルでは恐らくは殆どいらっしゃらないのではないかと思います。

では、メダカの代わりにアンコウの飼育をする際に、一体何が一番の問題になるのかについてご説明します。

 

 

アンコウを生きたまま捕獲すること自体が大変難しい。

 

今回のアンコウの場合、メダカのように興味を持ったらホームセンターやネット通販などを利用すれば、誰でも簡単に購入できる訳ではありませんので、最初にアンコウを生きたまま入手すること自体が大変敷居が高いと言えます。

もちろん、ご自分でアンコウを捕獲できるような人であれば問題ないのでしょうけど、そのような人がアンコウを飼育したいと相談してくることはまずないでしょうから、大抵はアンコウについて殆ど何も知らない状態で入手することになります。

一般的にアンコウと言えば、飼育用のペットではなくて、鍋などで使われる食材として扱われている魚ですから、アンコウ自体は冬場であれば日本全国どこでも入手は可能ですが、あくまでバラバラに解体された食材としてです。

 

 

アンコウを捕獲する場合は夏ではなくて冬の時期に釣り上げるのが現実的。

 

また、アンコウは冬場は近くのスーパーでよく見かけても、夏場になるとどのスーパーに行っても殆ど見ることができないと言った特徴もあります。

メダカであれば一年中人間の視界の範囲で活動していますけど、アンコウの場合は冬の寒い時期でなければ人の視界の範囲で活動していないと言う事であり、これは夏場の暑い時期にはアンコウがより水温の低い深海に移動していることを意味します。

この部分が結構重要なんですけど、アンコウは冷たい水温を好むということですね。

ですから、アンコウを生きたまま捕獲しようとした場合、冬の時期に釣り船で釣り上げて捕獲するのが最も現実的であり、狙って簡単に捕獲できる訳でもありませんから、漁師さんなどにお願いしてなんとか生きたまま捕獲するしかありません。

 

 

アンコウを生きたままの健康な状態で捕獲すること自体が難しいのです。

 

ご自分でクルーザーなどの船を持っていて、アンコウが釣れるポイントまで移動できる人なら特に問題はないでしょうけど、普通の人であれば、アンコウを釣り上げることができる人に相談する以外には方法はありません。

そんな訳ですから、アンコウを飼育したいと思っても、アンコウを釣り上げることができる漁師に知り合いがいない場合、容易には捕獲自体ができないことになりますので、ペットショップで購入したら良いと言った魚ではありません。

アンコウをペットとして飼育したい場合、最初の問題がメダカとは異なり、生体を入手すること自体が大変難しいので、これをクリアできない限り、全く話が先に進まないということになります。

どこでも格安で売られているメダカとは全然異なりますし、1匹入手するだけでも相場というものが殆どありませんから、時価で購入せざるおえませんので必ずコストは跳ね上がります。

しかし、アンコウを入手できたとしても、更なる問題が控えていますので、こちらについて次回にご説明予定です。