ミナミヌマエビだけが突然絶滅|意外な盲点 2

安定して繁殖をしていた水槽のミナミヌマエビが、突然絶滅を開始する理由としては、いろいろな原因がありますし、環境によっても異なりますが、大抵は水がミナミヌマエビの生存に適さない環境になっていることが原因です。

水ですから見た目では判断が難しいのですが、その原因は餌のやりすぎが積み重なって発生したものが多く、対処法としては、適切な水替えを行い、餌を与える量を少なくすることで改善できます。

基本的には水換えでの対策になりますが、いくら定期的な水換えを行っても、その後に餌を与えすぎる環境で飼育をしていると、また同じことが発生しますのでご注意ください。

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メダカなどの他の魚と同じ環境で飼育していて、魚に餌を与えている場合や、繁殖目的でない場合は、ミナミヌマエビには餌を与えなくても良い訳ですから、普段から、過剰に餌を与えていないかについて注意をしておくと良いでしょう。

 

 

オトシンネグロやブロンズプレコが問題になる理由。

 

ミナミヌマエビだけの単独飼育水槽、ミナミヌマエビとメダカを飼育している水槽を眺めていると、段階的に他の魚も飼育してみたいと考えるようになります。

もう少し水槽を賑やかにしたいと考えるのは、飼育者として普通の事ですからね。

当然、ミナミヌマエビを捕食するような大きな魚はダメですし、小さくてもフグのような魚も絶対にダメですから、水槽のコケ取り要員として吸い付きナマズ系の魚を選ぶことになる人はそれなりに沢山いると思います。

いわゆる、オトシンネグロ、オトシンクルスのような小さくて、ガラス面のコケを積極的に食べてくれる魚の事です。

 

しかし、このコケ取り用の魚をミナミヌマエビの水槽に導入することによって、それがミナミヌマエビが絶滅をしてしまう原因になることがありますので、それを理解した上で導入される事をお勧めいたします。

事前に正しい対処をしておけば、オトシンネグロ、オトシンクルスやブロンズプレコを導入しても、ミナミヌマエビが絶滅するような状態になる事はまずありません。

水槽の許容範囲が許す限りは、どんどん気に入った生態を導入された方が、飼育者にとっても飼育のやりがいがありますからね。

では、なぜオトシンネグロやオトシンクルス、ブロンズプレコなどの吸い付きナマズをミナミヌマエビの飼育水槽に投入する事によって、ミナミヌマエビが絶滅をしてしまう原因になるのでしょうか?

また、それが原因でミナミヌマエビが絶滅をする場合は、これまで全く問題がない状態で飼育していた水槽である事が多く、同じような管理方法をしてきたはずなのに、突然ミナミヌマエビが絶滅を始めてしまう事になり、原因がなかなか分からないのです。

その際に、定番の対策方法である水換えを行い、餌を与える量を極端に少なくしたとしても、また同じような状態が発生してしまうため、原因の特定が大変難しい場合も多くなります。

 

 

ミナミヌマエビが絶滅する原因はスポンジフィルター?

 

これまで全く問題がない飼育水槽に、オトシンネグロ、オトシンクルスなどのコケ取り能力の高い魚を導入して、これまでと同じような管理を行っている場合に、ミナミヌマエビが絶滅してしまう原因というのは、実はスポンジフィルターが原因です。

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水槽の中を見ると、ミナミヌマエビが絶滅を始めるような水槽には、殆どのケースでスポンジフィルターが水槽内に設置されているはずです。

ミナミヌマエビとスポンジフィルターというのは、室内水槽での飼育でしたら、定番のフィルターですし、導入コストも見た目上は安い事、小さな水槽でも適用できる事から、採用している人は多いのです。

オトシンネグロ、オトシンクルスなどの魚のコケ取り能力の高さは、すでに誰でも知っているくらい高いもなのですが、そのコケを大量に食べる魚の排泄物というのは、食べる量に比例して多くなります。

 

 

プレコや吸い付きナマズのろ過装置は上部やオーバーフローが基本。

 

吸い付きナマズ系、プレコ系の魚の排泄物はびっくりするほど多いですから、一般的にプレコの飼育を好んで行っている人であれば、相当強力なろ過装置を複数設置しているのが普通です。

体が小さい、インペリアゼルブラプレコですら、ろ過装置はエーハイム2213などの外部ろ過は推薦されておらず、上部ろ過、もしくはオーバーフローが推薦されている事を考えると、いかに水を汚す魚であるかがわかると思います。

私も、インペリアゼルブラプレコの繁殖をしていた際には、上部ろ過を使っていました。

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エーハイム2213でインペリアゼルブラプレコが飼育できないわけではありませんが、頻繁に掃除をしないといけなくなる事、ウール系のフィルターも頻繁に新品に交換しないといけない事の手間暇とコストを考えると、外部系のろ過はあまりお勧めできません。

ミナミヌマエビの飼育をしている人は、当然、プレコの飼育方法を知りませんから、体の小さい吸い付きナマズを水槽に導入しても、ガラス面を綺麗にしてくれているくらいにしか感じません。

いい買い物をしたな・・・。と思っていつも通りの飼育方を行っていると、吸い付きナマズ系の魚が汚す水をろ過装置が綺麗に出来なくなり、スポンジフィルターは目詰まりをしてしまい、どんどん水を汚す事になってしまうのです。

対処方法としては、オトシンネグロ、オトシンクルスなどを導入したミナミヌマエビの水槽にはスポンジフィルターを使わない事、もしくは、掃除の頻度を高める事で解決する事ができます。

いくら、エーハイム2213を追加したりしても、スポンジフィルターが水槽の中に設置されている限りは、意味がありませんので、頻繁な掃除をするのが面倒であれば、スポンジフィルターは潔く全て撤去された方が良いかもしれません。

 

 

ペットショップで売られている小さいプレコは買ってはダメ?

 

価格も300円程度と安くて、大きさも数センチである事から、ミナミヌマエビの水槽に入れる方も多いのですが、それらのプレコはセルフィンプレコ、サッカープレコといった名前のプレコのはずです。

 

最初は小さくても、すぐに40cmくらいの大きさまで成長しますし、水槽は汚しまくるしで、ミナミヌマエビの飼育環境ではなくて、古代魚用の巨大なオーバーフローの飼育環境でコケ取りを行う目的で購入する魚です。

ミナミヌマエビ用でしたら、オトシンクルス、オトシンネグロが適切です。



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