メイン水槽に引っ掛けるだけで、簡単に追加の小型水槽を追加することが出来るスドーが販売しているサテライトは大変便利な飼育器具であり、新規導入時の水合わせもサテライトを使えば初心者の人でも簡単に行えるようになっているのが素晴らしい所です。
サテライトの中ではその時に限って利用する水合わせ以外に、常時水槽に接続して利用する場合は一般的にメダカの稚魚やレッドビーシュリンプの稚エビなどの飼育をすることが多いですから、本水槽の水質で稚魚や稚エビの管理をすると生存率もUPします。
それで、メダカの稚魚をサテライトで飼育していると、サテライトの透明なプラスチックに白いナメクジのような変な生き物が動いていることがあり、初めてこの不気味な生き物を見た人は驚くことになりますし、水槽をリセットする管理者すらいる状態です。
サテライトの中にナメクジのような変な白い生き物がいる?
サテライトで飼育している稚魚や稚エビが気になってしまい、サテライトの中身をよく眺めていると、白いナメクジのような生き物が沢山ウネウネと動いていて、寄生虫が水槽の中に発生しているので、変な病気にでもなるのではないか?と驚いてしまいます。
それで慌てて、グリーンFのような高額な飼育魚用の薬を購入してきて水槽に投入する人もいるのですが、実はこの変な白いナメクジのような生き物は寄生虫ではなく、プラナリアと呼ばれている軟体生物であり、水槽の中には自然発生する生き物になります。
サテライトで飼育しているのは、殆どの場合でメダカの稚魚やエビであることが多いですから、プラナリアが発生してもそれを捕食する生き物がいないため、やりたい放題で成長繁殖していきますので、それでプラナリアが動いている姿を見ることになります。
プラナリアは水槽の中で自然発生する究極の自己再生する生命体。
このサテライトの中でよく見ることが出来るプラナリアがどこからサテライトに入ってくるかと言えば、メイン水槽の中に実は沢山いることが多くて、普段はソイルの中等に潜んでいることが多いのですが、まれに水中を浮遊して移動をすることがあります。
プラナリアは水槽内で漂う状態で移動しますから、魚やエビのように自分で泳ぐことは出来ませんから、それでサテライトのエアーの水流に吸い込まれてしまってそのままサテライトの中で分裂しながら繁殖をしていくような流れになり、目に止まります。
このプラナリアという白いナメクジのような生き物は、実は究極の生命体と言われていて、体が2分裂をしたらなんと2匹のプラナリアになり、体を10箇所切り刻むと個別に体が再生をして10匹のプラナリアに成長するという、とんでもない生き物になります。
プラナリアは水槽内に繁殖してもメダカがいれば食べてしまいます。
レッドビーシュリンプの飼育をしているとプラナリアが発生しやすいと言われることが多いのですが、これはレッドビーシュリンプの飼育水槽にはメダカのような小魚の飼育をしていないことが殆どなので、それでプラナリアが繁殖をして目立つからです。
ミナミヌマエビの飼育水槽ではメダカも飼育することが多いですから、プラナリアを積極的に食べることが多く、それで普段はプラナリアを殆ど見ることが無いのですが、殆どの水槽では分かりにくい場所に勝手に生息をしていますので特に害はありません。
プラナリアがメダカの稚魚や稚エビを食べてしまうのではないか?と思うかもしれませんし、実際に食べている現場を見ることがあるのですが、これは死んでいる稚魚や稚エビを食べているだけで、生きているものを積極的に襲うことは無いので無問題です。
サテライトで稚魚や稚エビの飼育をしていると、餌を大量に投入することが多くて、余った餌がサテライトの底にたまることが多いですし、天敵もいないのでプラナリアからすれば快適な場所になるので、サテライトの中で増え続けるのかもしれませんね。