メダカの飼育をしていると、屋外での飼育時には殆ど見られないんですけど、室内水槽で飼育をしているメダカの目玉が飛び出してきて、出目金のような状態になっていることがあり、それを見てメダカがおかしいとびっくりしてしまうことがあります。
この、メダカの目玉が飛び出してくる症状のことをポップアイといい、大抵は片目のみが飛び出してくることが多くて、両方の目玉が同時に飛び出してくることは殆どありませんので、見るからにメダカが悪い病気にかかってしまったような状態になります。
ちなみに、ミナミヌマエビがポップアイの症状になることはありませんので、同じ環境で飼育しているミナミヌマエビには全く影響はありませんし、他の魚にも感染するようなことはなくて、特定の個体のみがポップアイになっている事が殆どです。
メダカの目玉が飛び出す原因とポップアイの対策。
メダカの目玉が片目だけ飛び出してしまうポップアイですが、これが発生する原因はろ過フィルターが目詰まりをしているなどで、水質が悪化しているか、狭い環境でメダカを飼育している為、重度のストレスがメダカに発生している等が要因になります。
両方の目玉がポップアイになっているメダカはこれまで見たことがないのですが、両方の目玉が飛び出すこともあるかもしれませんし、そうなってしまうとヨツメウオのような見た目になりますので、既にメダカとは呼べない見た目になってそうですね。
ただ、同じ水槽で飼育している全てのメダカがポップアイの症状になる事は殆どありませんので、同じ環境であっても、純粋に水が汚れている、ストレスが発生しているだけでは説明ができないことも多く、後は個体差や遺伝的な問題もあるのかもしれません。
ポップアイの対策については、屋外で飼育しているメダカでは殆ど発生しませんので、室内環境で飼育しているメダカだけの話になるんですが、ろ過フィルターが適切な飼育をしていれば年間に1匹見られるかどうかですから、特に対策は必要はありません。
メダカのポップアイの症状が頻繁に確認できるなら2213を追加。
水槽の中でポップアイになるメダカが頻発して出現をしているような場合、その水槽のろ過フィルターが容量不足になっている可能性がありますので、先ずは60㎝以下の水槽の場合はエーハイム2213を追加してみると一気に濾過容量が高くなります。
ポップアイの症状は水の汚れだけでは説明ができないことも多いですから、水槽を大きくするとか、照明を強くするとか、より自然環境で生息しているメダカの環境を再現していくと、ポップアイが発生するメダカは殆どいなくなりますので対策します。
基本はろ過フィルターを強化して水槽の水質が安定していると滅多にポップアイになるメダカはいないのですが、それでもたまにポップアイになってしまう個体が出てしますので、その場合はそのまま最後まで飼育をしてくと良い感じですね。
一度でもポップアイになってしまったメダカは元には戻らない。
ポップアイになってしまったメダカを見て、かわいそうなので何とかしないといけないと焦ってしまうかもしれませんが、実は一度でもポップアイになってしまったメダカの目玉を元に戻す方法はありませんので、そのまま最後まで飼育をして対応します。
別に伝染病などではありませんので、同じ水槽の他のメダカに悪影響を与える事はありませんが、見た目が問題があるなら、屋外にバケツでも設置して、その中で余生を飼育すると良いかもしれませんが、ポップアイになったメダカの寿命は短くなります。
一度でもポップアイになってしまうと元には戻りませんし、ポップアイになってしまう要因も完全には分からないこともあるとは言え、屋外で飼育しているメダカでは殆ど発生しないことから、水質だけではなく太陽の光の影響もあるのかもしれません。
普段から、エーハイム2213を設置するなどして、水をきれいに保ちつつ、最適な環境でメダカを飼育していけば、ポップアイになる個体が頻発する事はありませんから、先ずはろ過フィルターの強化をして事前にポップアイの対策を行いましょう。