今年も最高の生存率|メダカの稚魚と不思議なバケツのお話 前編

今年の7月ももうすぐ終わろうとしていますが、毎日大量の卵を産卵し続けているメダカの稚魚を全て育てることは絶対にできませんので、ある程度選別を兼ねて、メダカの稚魚の飼育や孵化率の実験などを行っています。

これを話すと、生き物の命を粗末にするな?と、意味不明な自己主張をする方も世の中にはいるかもしれませんが、そもそもメダカの卵を全て孵化させて育てるのは無限に水槽を設置できる人以外は不可能なのです。

 

 

ペットとして売られている生き物は必ず選別される?

 

また、全てのペットとして扱われている生き物に言えることですけど、選別自体が必ず行われていて、例えば金魚やニシキゴイなどで言えば、メダカ以上の稚魚の個体数が毎回誕生しますからそれらから必要な個体のみを選んで、あとは餌として処分するのが普通です。

選別される理由についてよく理解できない人の場合は、ペットとして扱われている生き物は商品として売られている訳ですから、それが売れない商品であった場合、永遠に餌代や維持費がかかることになりますので、商売として成立しないからです。

売れるものをより多く集めて、売れないものは早々に処分するのは商売の基本ですから、それができない商売人というのはかなり早い段階で自然と淘汰されるのが社会の常識になります。

自然界でも、多くの魚の稚魚や卵が他の生き物の餌として成り立っているから、世の中うまくバランスが保たれているわけですし、そうでないのであれば、あれほどメダカが大量の卵を産む理由がなくなってしまいます。

そんな訳ですから、メダカについても飼育者の判断でいろいろな飼育環境で育ててみたり、いろいろな色のメダカを掛け合わせたりして、今後に役立てていく流れになります。

 

 

メダカの稚魚の生存率が最も高い不思議なバケツのお話。

 

折角毎日のように大量に誕生しているメダカの稚魚なのですが、そのまま放置しておくと親メダカに殆どが食べられてしまう為、卵の段階から他の飼育環境に移動させている訳なんですけど、その中でも不思議なバケツの生存率がとても高いのは今年も同じでした。

例えば、発泡スチロールの容器、ガラス水槽、アクリル水槽、その他いろいろな容器が水槽として利用できるのですけど、その中でも不思議なバケツを水槽として利用した場合のメダカの稚魚の生存率は本当に高いので毎回驚きます。

なぜか、不思議なバケツで育てているメダカというのは、明らかに水槽の容量に対して過剰な個体数が入っている訳なのですが、それでもイワシの群れの如く大量のメダカが泳いでいて、餌を与えると水面にあつまってパクパクしまくっています。

多分、100匹くらいのメダカの稚魚をこの不思議なバケツで育てた場合、ほとんど100匹前後のメダカの稚魚がそのまま落ちずに育っているのでは?と思えるくらいですから、生存率を高めるのであれば、マツモは入れない状態で、かつ不思議なバケツを水槽と使えば良いということになりますね。

理由はよくわからないのですが、毎年、いろいろな容器を使ってメダカの稚魚の飼育をしていても、なぜか不思議なバケツの生存率がダントツなんですね。

それでは次回に続きます。